サイエンスカフェ−組織と運営−   Management and Organization of Science Cafe

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担当教員
西條 美紀  野原 佳代子  波多野 睦子  肥田 安弥女  村松 秀 
使用教室
木3-4(H104)  
単位数
講義:1  演習:0  実験:1
講義コード
99526
シラバス更新日
2014年9月18日
講義資料更新日
2014年12月11日
アクセス指標
学期
後期

講義概要

 知識、経験、背景、立場の異なる人々と科学や技術に関する事柄について対話する能力は世界で活躍するこれからの科学者、技術者に必須の能力である。本講義では、この対話能力の支柱となる「科学技術コミュニケーション」の理論を紹介し、かつ、大学や企業でどのように科学研究を伝える努力が行われているかについての講義を行う。これらの講義編を踏まえて、初対面の人々から意見を引き出すファシリテーションの演習や、イベントの企画構成の詳細な検討を通じ、自分たちの選んだテーマについて人々とコミュニケーションをとるサイエンスカフェを実施する。
 このサイエンスカフェの組織と運営はすべてグループワークで行われることからソーシャルスキルの向上も目指す。

講義の目的

 科学技術コミュニケーションに必要な概念とスキルを学び、実践の場を提供する。この授業では,サイエンスカフェの企画・準備・実施をグループワークで行う。この実践を通じて科学技術をテーマとして聴衆と双方向のコミュニケーションができる人材の育成を行う。

講義計画

計画(詳細は未定)
1.講義:科学技術コミュニケーション・サイエンスカフェとは
2.対面コミュニケーションスキル演習
3.企画のためのグループワーク
4.ファシリテーション演習
5.企画制作演習
(*サイエンスカフェは授業時間外に実施する)

教科書・参考書等

参考書:「科学・技術の現場と社会をつなぐ 科学技術コミュニケーション入門」 培風館(2009)

関連科目・履修の条件等

本科目の関連科目には以下の科目がある。

前期科目:新エネルギービジネスと社会受容(集中講義)
前期科目:科学技術コミュニケーション実践―国内インターンシップ
前期科目:グローバル人材のためのサイエンスコミュニケーション―海外インターンシップ

成績評価

企画・準備・実施への参加度、他カフェ参加レポート、カフェ実施後レポート

担当教員の一言

 よく知らない人々と科学的な話題について対話の場を設計しようとする試みは、伝えようとする相手について熟考することなしにはできない。さらに、ともにその場を作ろうとする仲間を理解しようとする努力も必要である。このような熟考と努力は、「自分は今現在、どんな人間であるのか」についての洞察を与えてくれるだろう。そしてその洞察は、初めて遭遇する事象に立ち向かおうとする時にかならず、あなたの助けになる。
この授業は時間と手間のかかる授業である。費やした時間と労力を洞察という対価で贖えるように、専門の違う文理の教員とコミュニケーションのスペシャリストがサポートする。

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