分野横断の最先端   Leading Edges of Interdisciplinary Fields

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担当教員
猪原 健弘  碓井 誠  大澤 恒夫  山縣 りさ 
使用教室
水3-4(W931)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
99524
シラバス更新日
2011年9月25日
講義資料更新日
2011年9月25日
アクセス指標
学期
後期

講義概要

最新の分野横断型の学問領域である、「サービス科学」、「ディジタル人文工学」、「合意形成学」
について、各領域の先端的な取り組みを、外部講師を招いて紹介する。

講義の目的

いま、科学技術と社会の間に、新しく、いくつかの分野横断型の学問領域が構築されつつある。科学技術を社会に「還元」し新たな社会を「創出」しようとする「サービス科学」。科学技術で社会を「把握・解釈」しようとする「ディジタル人文工学」。科学技術と社会を「接続」し社会を円滑に「運営」しようとする「合意形成学」。本講義では、理工系の専門知識と人文学・社会科学の融合を実現する、新世代の「分野横断型の理工系」を目指す学生に、これら3つの新たな学問領域の先端的な取り組みを紹介する。

講義計画

開講:後期、毎週水曜日10:45-12:15

10月5日:ガイダンス(猪原健弘)

テーマ1:サービス科学 担当:碓井誠
10月12日:第1回 社会の変化とサービス・イノベーションの進展
・生活者起点と価値共創型モデルへの転換
・サービス・イノベーションの位置付けと広がり
10月19日:第2回 セブン-イレブンの戦略とサービス・イノベーション
・セブン-イレブンに見る業態形成と経営スタイル
・IT活用とサービス・イノベーション
10月26日:第3回 マーケティング、商品開発とプロモーションの革新
・共創型商品開発とPOS情報活用
・データベースマーケティングとCRMの先進事例
11月2日: (予備日)
11月9日: 第4回 産業と社会に広がるサービス・イノベーションの流れ
・水平・垂直・異業種連携や地域連携の広がり
・医療サービスにおけるヘルスケアインフラの形成

テーマ2:ディジタル人文工学 担当:山縣りさ
11月16日:(予備日)
11月23日:(祝日)
11月30日:第1回 ディジタル人文工学とIT学習環境
12月7日: 第2回 ディジタル人文工学とIT学習環境
12月14日:第3回 ディジタル人文工学とIT学習環境
12月21日:第4回 ディジタル人文工学とIT学習環境

12月28日:(冬休み)
1月4日:(冬休み)

テーマ3:合意形成学 担当:大澤恒夫
1月11日: 【1月25日の講義の準備作業】(猪原健弘)
1月18日: 第1回 「聴く」こと、「相談」を考える
1月25日: 第2回 日常の「交渉」「ミディエイション」体験に学ぶ
2月1日: 第3回 「交渉」、「ミディエイション」を考える
2月8日: 第4回 ミディエイションを体験し、振り返る

2月15日: (予備日、レポート提出期限)

教科書・参考書等

テーマ1の教科書:碓井誠、「セブン-イレブン流 サービス・イノベーションの条件」

1月25日の授業の前提として、受講者の皆さんに、日常の中で体験した交渉経験(例:アパートを借りた時の話し合い、旅行先の土産物屋での交渉、部活に関する学校との交渉など)やミディエイション経験(例:友人同士の間の問題を中に入って解決したなど)を、他人に語って差し支えない範囲で、予めA4で1枚程度にまとめて頂きます。この作業は1月11日に行います。

関連科目・履修の条件等

本講義は、「社会的サービス価値のデザイン・イノベーター育成プログラム特別教育研究コース(コース長:木嶋恭一教授、コースWebサイト:http://www.service-i.titech.ac.jp/)」と「合意形成学特別教育研究コース(コース長:猪原健弘准教授、コースWebサイト:http://www.ipcob.org/course/)」、および、「ディジタル人文工学特別教育研究コース(コース長:徃住彰文教授)」のコース指定科目である。本講義を履修する場合、これらのコースのいずれかを履修することが望ましい。これらのコースの履修方法や修了認定方法など詳細については、各コースWebサイトを参照のこと。さらに不明な点がある場合は、courses_at_valdes.titech.ac.jp 宛に問い合わせること。

This course is designated as one of the courses in the Education Program for Service Innovation (http://www.service-i.titech.ac.jp/), those in the Education Program for Consensus Building (http://www.ipcob.org/course/), and those in the Education Program for Digital Humanities and Technology. The students are recommended to be enrolled in one or more of these Education Programs. Detailed explanations on the enrollment in these courses can be found in each web site. Contact courses_at_valdes.titech.ac.jp for more inquiry.

成績評価

レポートによる。

【レポートの形式】
・ 3つのテーマ(テーマ1:サービス科学、テーマ2:ディジタル人文工学、テーマ3:合意形成学)それぞれについて、下記に従って作成して下さい。

【レポートの内容】
・ レポート課題を指示したテーマについては、内容や分量とも、そのテーマの担当教員の指示に従ってレポートを作成してください。
・ レポート課題を指示しなかったテーマについては、「テーマ○:△△△学について」というタイトルで、まず講義内容を簡潔にまとめ、つづいて、
1)講義内容に関連して自分で考察したこと
2)講義の感想
についてのレポートをA4用紙3ページ程度で作成してください。

【レポートの提出方法】
・ レポートの紛失・取り違えなどを防ぐために、必ず下記の方法でレポートをまとめて提出して下さい。
①テーマごとに別々に表紙をつけてホチキスでとめる。表紙には、テーマ名、先生の名前、レポートのタイトル、自分の名前、自分の学籍番号を必ず記載する。
②3つのレポートすべてをまとめてホチキスでとめる。
注意:各レポートは、それぞれ担当の先生によって採点されます。表紙と内容が正しく対応していることを十分に確認してから提出して下さい。表紙はレポートの枚数には含めません。

【提出期限】
・ 2011年2月15日(水)午後5時(時間厳守)

【提出先】
・ 西9号館東館 2階入口右手
「『分野横断の最先端』レポート提出用」レポートボックス
(最終回の講義(2011年2月8日(水))頃に設置します)

【連絡先】
・ 猪原健弘(東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻)
・ 教員室:西9号館東館8階813号室
・ 電話 :03-5734-3366(内線3366)
・ E-mail:inohara_at_valdes.titech.ac.jp

担当教員の一言

お問い合わせは、取りまとめ担当の猪原(inohara_AT_valdes.titech.ac.jp)までお知らせ下さい。

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