20世紀後半は材料の世紀であった。今後,あらゆる分野(工学,経済,外交,考古学など)で材料の重要性が飛躍的に上昇しよう。新材料の開発だけでなく,既存材料の有効利用など,材料の役割,意義を角解的に考え,それぞれの活躍分野で材料に対する意識の向上をめざして,材料研究や,材料開発の現場等からを含めて各教官の経験をもとに講義を行う。知識ではなく知識の使い方や考え方を学んでほしい学生にとって受身でないよう,対話形式を重んじ,また理解を深めるための小レポートの提出を求める。
金属、有機あるいは無機材料について個別に学習してきた学生、または材料系以外の専攻の学生を対象として、材料とは、材料研究のあり方、材料開発の現場から等について各教員の経験をもとに講義を行う。学生にとって受け身でないよう対話形式を重んじ、さらに理解を深めるため小レポートの提出を求める。知識を与えるのが目的ではない。知識をどう活用するかを学ぶのである。
各教員のテーマは多少変更もある。10人前後の教員(半数は学外講師)による。
1 スーパーメタルを目指して
2 高温機器の材料設計
3 エネルギー変換材料
4 鉄を知る、作る、使う
5 物質の起源
6 中間状態の科学と工学
7生物からの材料
8 ソフトマテリアル設計
9 材料のナノスケール世界
10 大型放射光で見る材料の世界
教科書:特になし。
参考書等
参考書:授業で紹介。
特になし。
出席を重視。討論への参加程度。レポートによる。
大学院生に「材料」への見方をしっかりもってもらうことが目的の新しい試みの授業であり、学生にとって受け身でないよう積極的な討論と、また共にこの授業を作り上げることを期待する。