科学技術イノベーション政策のための科学実例   Cases with the science for policy

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担当教員
藤村 修三  橋本 正洋  猪原 健弘  中西 穂高 
使用教室
金11-12(CIC913)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
37001
シラバス更新日
2015年4月7日
講義資料更新日
2015年3月16日
学期
前期

講義概要

科学技術が関わる社会的課題を証拠(エビデンス)に基づいて分析し、論理的に解決策・対応策となる科学技術イノベーション政策を策定・施行することが望まれている。本コースはそうした政策立案を実現する人材を育成することを目的とする。
ここで言う科学技術イノベーション政策を可能にする人材とは、研究に基づいて政策を開発する、研究・開発能力を有する人材であり、すなわち、
① 観察された事象から雑音や不要因子を取り除き、再現性のある客観的事実をデータとして取り出すことができるデータ取得能力。
②データを説明できる理論モデルを構築する理論化能力
③ 複数の理論を組み合わせ課題解決の基本設計を行うシステム創造能力
④作成された基本設計に基づいて具体的な政策を作成する能力
の四つの能力を有した人材である。
  博士後期課程では研究を通じてこれらの能力を修得することになるが、イノベーション専攻、価値システム専攻博士後期課程で行われる研究と科学技術イノベーション政策に関係するコースワークを有機的に結びつけることにより、実際的でかつ論理的なイノベーション政策を生みだし実践することのできる人材を育成する。

講義の目的

科学技術イノベーション政策のための科学」に関する研究事例に基づき、研究成果を政策に結びつける過程を学び検討する。

講義計画

4月 10日 橋本 橋本正洋 ガイダンス・「国家のイノベーション戦略」
4月 17日 梶川 梶川裕矢 「イノベーションマネジメントと科学技術政策」
4月 24日 田辺 田辺孝二 「政策のイノベーション」
5月 1日 仙石 仙石慎太郎 「健康・医療戦略:幹細胞・再生医療のイノベーション」
5月 8日 後藤 後藤美香(価値システム専攻) 「エネルギー産業の政策とイノベーション」
5月 15日 藤村 藤村修三 「ERATO(科学技術政策), ドラッグ・ラグ、建築物環境規制」
5月 22日 池上 池上雅子(価値システム専攻) 「歴史を変えた技術開発:マンハッタン計画政策決定過程と帰結」
5月 29日 日高 日高一義 「スマート・コミュニティ、社会のサービス化」
6月 5日 橋本 雨宮宏司(前農林水産省農林水産技術会議事務局長) 「農業生産現場における技術イノベーションについて」
6月 12日 橋本 宮本岩男(経済産業省大学連携推進室長) 「産業ニーズを踏まえた理工系人材育成」
6月 19日 橋本 安永裕幸(国立研究開発法人産業技術総合研究所理事) 「イノベーション政策の現状と課題」
6月 26日 橋本 井上睦子(文部科学省大臣官房国際課国際戦略企画室長) 「大学のガバナンス改革」
7月 3日 藤村 桐山恵理子(藤村研研究員) 「不確実性下におけるエネルギー・環境政策-意思決定の方法-」
7月 10日 中西 中西穂高(帝京大学教授) 「地方自治体(県)の政策」
7月 17日 藤村 平野琢(藤村研博士3年/昭和女子大学非常勤講師) 「政策としての安全規制」
7月 24日 予備日

教科書・参考書等

授業時に配布する

関連科目・履修の条件等

受講希望者は4月10日の第1回授業になるべく出席してください。

※特別教育研究コースの履修を希望する者は別途特別教育研究コースを参照すること

成績評価

授業への貢献度、出席状況で評価する。

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