科学技術イノベーション政策のための科学実例   Cases with the science for policy

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担当教員
藤村 修三  猪原 健弘  中西 穂高 
使用教室
月11-12(CIC913)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
37001
シラバス更新日
2014年4月25日
講義資料更新日
2014年3月18日
学期
前期

講義概要

科学技術が関わる社会的課題を証拠(エビデンス)に基づいて分析し、論理的に解決策・対応策となる科学技術イノベーション政策を策定・施行することが望まれている。本コースはそうした政策立案を実現する人材を育成することを目的とする。
ここで言う科学技術イノベーション政策を可能にする人材とは、研究に基づいて政策を開発する、研究・開発能力を有する人材であり、すなわち、
① 観察された事象から雑音や不要因子を取り除き、再現性のある客観的事実をデータとして取り出すことができるデータ取得能力。
②データを説明できる理論モデルを構築する理論化能力
③ 複数の理論を組み合わせ課題解決の基本設計を行うシステム創造能力
④作成された基本設計に基づいて具体的な政策を作成する能力
の四つの能力を有した人材である。
  博士後期課程では研究を通じてこれらの能力を修得することになるが、イノベーション専攻、価値システム専攻博士後期課程で行われる研究と科学技術イノベーション政策に関係するコースワークを有機的に結びつけることにより、実際的でかつ論理的なイノベーション政策を生みだし実践することのできる人材を育成する。

講義の目的

科学技術イノベーション政策のための科学」に関する研究事例に基づき、研究成果を政策に結びつける過程を学び検討する。

講義計画

4月 7日 藤村:ガイダンス・「ERATO(科学技術政策), ドラッグ・ラグ、建築物環境規制」
4月 14日 梶川:「イノベーションマネジメントと科学技術政策」
4月 21日 田辺:「政策におけるイノベーション」
4月 28日 調(理工学研究科工学基礎科学講座):「科学技術評価」
5月 7日(水) 中島(経営工学専攻):「科学技術の現段階:科学技術社会論の観点から」
5月 12日 池上(価値システム専攻):「歴史を変えた技術開発:マンハッタン計画政策決定過程と帰結」
5月 19日 谷口(価値システム専攻):「先進国主要政党の科学技術政策」
5月 26日 中西(帝京大学):「地方自治体(県)の政策」
6月 2日 嘉多山(「ぐるなび」食の未来創成寄附講座):「農業政策」
6月 9日 嘉多山(雨宮:「農業生産現場における技術イノベーションについて」(農林水産省農林水産技術会議 事務局長))
6月 16日 日高:「スマート・コミュニティ、社会のサービス化」
6月 23日 田辺(倉田健児(新エネルギー・産業技術総合開発機構副理事長/福島大学客員教授)))「国の技術開発政策」
6月 30日 田辺(国吉浩(新エネルギー・産業技術総合開発機構理事 エネルギー・環境本部長))「エネルギー政策」
7月 7日 藤村(井口(社会理工学研究科)):「持続可能な開発と地球環境ガバナンス」
7月 14日 藤村(平野(藤村研)):「政策としての安全規制」

教科書・参考書等

授業時に配布する

関連科目・履修の条件等

受講希望者は4月8日の第1回授業になるべく出席してください。

※特別教育研究コースの履修を希望する者は別途特別教育研究コースを参照すること

成績評価

授業への貢献度、出席状況で評価する。

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