事業開発・アントレプレナーシップ   Entrepreneurship and Business Development

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担当教員
仙石 愼太郎  末松 千尋 
使用教室
木9-10(W934)  
単位数
講義:1  演習:1  実験:0
講義コード
36066
シラバス更新日
2015年10月7日
講義資料更新日
2016年1月21日
アクセス指標
学期
後期

講義概要

事業開発(business development)は事業機会を実現するための行程であり、アントレプレナーシップ(entrepreneurship)は事業機会を実現するための人間活動と捉えることができる。これらはいずれも、スタートアップ(ベンチャー起業)のみならず、新規性を有するあらゆる事業活動、科学研究・技術開発にも共通するものである。
本講義では上述の前提のもと、事業開発とアントレプレナーシップの実践論を扱う。序盤では、アントレプレナーシップとその発揮点としての事業開発の概論を提示し、その意義と効用について理解を深める。中盤では、事業開発の立案に必要となる概念や思考の枠組み(フレームワーク)、ツールとその扱い方を学習する。終盤では、それまでの学習内容をもとに、事業計画をグループ演習形式で立案・発表する。

講義の目的

事業開発とアントレプレナーシップに関する座学と演習を通じて、技術経営・イノベーション経営の知識を自ら率先して実践するための能力を育成する。

講義計画

開講日時:毎週木曜 第9・10限(16:50-18:20)※12月11日は休講, 1月14日は授業無し
開講場所:大岡山西9号館934講義室 ※10月29日はEEI棟1階イノベーションホール
各講義の詳細(予定):
第01講 10月08日 イントロダクション・概論 [仙石慎太郎]
第02講 10月15日 アントレプレナーシップとイノベーション [仙石慎太郎]
第03講 10月22日 問題解決 [仙石慎太郎]
第04講 10月29日 ワークショップ①: 起業の流れとわな [西條美紀・仙石慎太郎] ※チーム志向越境型アントレプレナー育成プログラム(CBEC)との共催
第05講 11月05日 戦略とその策定ツール [仙石慎太郎]
第06講 11月12日 戦略オプションの立案 [仙石慎太郎]
第07講 11月19日 事業価値の評価 [仙石慎太郎]
第08講 11月26日 組織の構築 [末松千尋]
第09講 12月03日 資本政策の立案 [㈱ファストトラックイニシアティブ マネージングパートナー 安西智宏]
第10講 12月17日 ワークショップ② ケース演習 [仙石慎太郎]
第11講 12月24日 ビジネスプランの要素と構成 [仙石慎太郎]
第12講 01月07日 実行計画(Execution plan)への落とし込み [末松千尋]
第13講 01月21日 総合演習① [仙石慎太郎]
第14講 01月28日 総合演習② [仙石慎太郎]
第15講 02月04日 総合演習③・総括 [仙石慎太郎・末松千尋]

教科書・参考書等

教科書は、講義中あるいは講義前に配布或いは掲示する。
参考書は、下記の通りである:
忽那憲治他(共著), 「アントレプレナーシップ入門」, 有斐閣, 東京, 2013. ISBN 978-4-641-15002-7
新藤晴臣(著), 「アントレプレナーの戦略論」, 中央経済社, 東京, 2015. ISBN 978-4-502-14331-1
齋藤嘉則(著), 「問題解決プロフェッショナル」, ダイヤモンド社, 東京, 2010. ISBN: 978-4-478-00553-8
齋藤嘉則(著), 「戦略シナリオ」, 東洋経済新報社, 1998. ISBN: 978-4-492-53049-8

関連科目・履修の条件等

特にない。

成績評価

演習課題の成績、出欠席の状況、講義への参画(質問や意見の提示等を通じた建設的な議論の促進など)を総合的に判断して評価する。詳細については講義初回に解説する。

担当教員の一言

本講義は、技術経営・イノベーションの理論や知識の実践力を育成し、アントレプレナーシップの発揮のあり方を議論することを目的とします。対象はベンチャー企業のみならず、一般企業や大学・公的機関における新規事業開発も対象とします。技術経営・イノベーション経営の未修者の参加も歓迎します。新たな物事を率先して起こす意欲のある皆さんの受講を期待します。

連絡先(メール、電話番号)

sengoku@mot.titech.ac.jp

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