コミュニケーションデザイン論   Communication Design Theory and Practice

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担当教員
西條 美紀 
使用教室
金11-12(CIC812)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
36053
シラバス更新日
2015年9月16日
講義資料更新日
2016年2月15日
アクセス指標
学期
後期

講義概要

専門的な知識を必要とする社会的な諸問題について立場・知識・関心・懸念の異なる人々が互いにコミュニケーションをとるためには、相応なデザインが必要である。
本講義ではそのデザインのありかたを太陽光発電普及促進、高齢者の地域包括支援、裁判員制度などの問題分析を通じて検討する。検討にあたり、応用言語学の基本的な諸理論を応用し、コミュニケーションによる問題解決の筋道を提示する。

講義の目的

複数の領域に跨る複雑な問題から解決可能な課題を抽出しその課題解決過程をコミュニケーションによって管理できる人材を養成することを目的とする

講義計画

W1:コミュニケーションデザイン概念の導入とコミュニケーションの原理 W2:GPIOサイクルによる問題解決ー反対派がいる問題の傍聴のデザイン W3:聞き手のデザインー誰に聞かせるのか W4:話し手のデザインーハラスメントを遠ざける言語技術 W5:コミュニケーションの協働構築モデルー意味はともに作り出すもの W6:対話と説得の違いー九州電力やらせメール事件と「説明番組」W7:ゼロレベルのコミュニケーションデザインー太陽光発電の普及促進をめぐって W8:目的のデザインー地域包括ケア意見交換会のデザイン W9:計画のデザインー裁判員制度の評議デザイン W10:実践のデザインー十全参加のためのデザイン W11:考察のデザインー地域包括ケアにおける他職種連携 W12:コミュニケーションデザインのための7ステップス W13/14/15:私のコミュニケーションデザイン(発表とフィードバック)

教科書・参考書等

「コミュニケーションデザイン」西條美紀 くろしお出版

関連科目・履修の条件等

なし

成績評価

授業中の課題(宿題含む)50%、期末課題50%

担当教員の一言

コミュニケーションは日常行っているものなので、それ自身を意識することがむずかしい。まして、問題解決過程と個別のコミュニケーションの関係を意識し、それぞれの過程にふさわしいコミュニケーションはどのようなものなのかを考えることはもっとむずかしい。この問題を考える方法のひとつが「コミュニケーションデザイン」である。本論では「コミュニケーションデザイン」という枠組みで複数の領域に跨る問題解のケーススタディを行い、最終的には自分が社会で直面している問題に関するコミュニケーションデザインを考えてもらう。
コミュニケーションを通じた問題解決を目指している人に受講してもらいたい。

その他

内容は予告なく変更することがある。

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