経営の歴史と理念   History and Philosophy of Management

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担当教員
鈴木 良隆 
使用教室
月11-12(CIC711)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
36026
シラバス更新日
2014年3月31日
講義資料更新日
2014年3月18日
学期
前期

講義概要

19世紀末から20世紀末までの日本の企業と経営を舞台に、今日みられる重要な特徴(「講義計画」2-14)がどのように形成されてきたかについて、当事者が置かれた条件と当事者の視点にそくして理解する。各回、はじめに討論資料についての質問に答えながら私が30分ほど話し、残りを重要な論点の討議にあてる。

講義の目的

経営の歴史は、法則的知識を使って結果から原因を究明するだけでは不十分であり、当事者が将来の客観的条件を予測しながら選択を行ったその過程を、当事者の立場に自分自身を置いてたどることが必要である。「理念」は、この選択を左右するうえでの最も基本的な要因である。あらかじめ配付する討議資料から、自分が当事者になったつもりで、なぜそのような選択が行われたについて、討論をとおして理解する。

講義計画

1 経営の歴史への視点
2 日本における大企業の登場
3 技術者: この日本特有な存在の出現
4 産業化と中小企業: 2つの中小企業
5 会社企業の出現と結社
6 日本の企業システムと戦時経済
7 大企業と従業員: コミットメント形成
8 日本の大企業: 地位と戦略にみる同型性
9 日本の大企業(2): 組織構造とマネジメント
10 日本の大企業(3): 目標と行動様式の検証
11 大企業と中小企業: 取引システムの形成
12 日本の産業 ―競争優位の喪失
13 大企業体制後の大企業 ―存亡の条件
14 自立する中小企業
15 起業の思想、会社の方法: 結びに代えて

教科書・参考書等

特になし

関連科目・履修の条件等

とくに定めない。

成績評価

レポート提出による。論題から1題を選択し、参考文献を読んだうえで作成することとする。 
成績はレポートに基づいて評価するが、授業時間中の質疑・討論も加味する。

担当教員の一言

討議資料についての質問に答えながら私が30分ほど話し、残りを重要な論点の討議にあてる。

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