ファイナンス理論の基礎、特に投資理論、現在価値評価、金融工学等を概説し、それらのコーポレートファイナンスにおける実践例を紹介する。
ファイナンス理論、特にキャッシュ・フロー評価、資本市場の理論、
デリバティブ理論の修得を通じて、企業の財務意思決定の基礎理論の理解を目標とする。
1. ガイダンス(中野)/コーポレートファイナンスの基本的な問題意識(神津)
2. ファイナンス数学の基礎(1)(中野)
金利,債券,キャッシュ・フローの基礎について
3. ファイナンス数学の基礎(2)(中野)
金利,債券,キャッシュ・フローの基礎について
4. 現在価値評価(中野)
現在価値の概念を用いてキャッシュ・フローを評価する方法について
5. 基本的な投資理論(1)(中野)
不確実性の下での平均-分散ポートフォリオ理論について
6. 基本的な投資理論(2)(中野)
資本資産評価モデル(CAPM)について
7. 投資理論の応用(神津)
投資の実践的話題、特に確定利付資産と投資手法について
8. 投資価値評価の基礎(1)(中野)
正味現在価値の概念やそれを用いてプロジェクトの価値を評価する方法について
9. 投資価値評価の基礎(2)(中野)
資本コストや正味現在価値の概念を用いて企業の経済的価値を算出する方法について
10. 投資価値評価の実践(神津)
投資価値評価の実践的話題、特にエクイティ投資と企業価値評価手法について
11. デリバティブ(1)(中野)
リスクヘッジのためのデリバティブの利用について
12. デリバティブ(2)(中野)
デリバティブのリスク中立価格付け法について
13. コーポレートファイナンスの実践(1)(神津)
証券化商品投資と投資評価手法について
14. コーポレートファイナンスの実践(2)(神津)
資金調達と信用格付評価手法について
教科書:特に指定しない
参考書:ツヴィ・ボディー,ロバート・マートン,『現代ファイナンス論』,
ピアソン・エデュケーション,2001.
デービッド・G・ルーエンバーガー,『金融工学入門』,日本経済新聞社,2002.
初等的な数学に慣れ親しんでいること
レポート(2回)
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火 15:05〜16:35