イノベーションと産官学連携   Innovation and Industry-Government-University Relations

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担当教員
田辺 孝二 
使用教室
火11-12(CIC913)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
36011
シラバス更新日
2014年5月12日
講義資料更新日
2014年3月18日
学期
前期

講義概要

 社会を変えるイノベーションの実現における産官学連携の意義について理解を深めるとともに、産官学連携によるイノベーションを構想する力を高めるため、企業・地域社会・国家のイノベーション・競争力に重要な役割を果たす産官学連携に焦点をあて、産官学連携に関する政策・制度、日本及び世界の産官学連携による社会的課題解決やイノベーション推進への戦略的な取り組みについて講義する。

講義の目的

 今年度は、社会を変えるイノベーションと産官学連携に焦点をあて、イノベーションに関する政策・制度、日本及び世界における社会的課題を解決するための産官学連携による取り組み、グローバルな視点からの政策形成・連携の重要性などを紹介する。
 本講義によって、社会的課題を解決する社会イノベーションの理解を深め、連携による社会イノベーションを構想する力を高める。
 

講義計画

授業時間は、火曜18:30-20:00

講義計画は次の通りです。
1. 4月 8日 講義の目的・進め方、なぜ産官学連携なのか
   概要:イノベーションにおける産学官連携の重要性について解説する。  
2. 4月15日 日本と米国のイノベーションシステム
概要:イノベーションシステムについて解説し、日本と米国のイノベーションシステムの違いと
大学の役割の違いについて考える。
3. 4月22日 産官学連携政策の現状と課題 講師:佐藤文一氏 経産省産業技術環境局大学連携推進課長
      概要:日本おける産官学連携の状況、産官学連携を推進する政策の現状と課題について理解を
         深め、意見交換する。       
4. 5月 8日  産総研の産学連携 講師:中村吉明氏 産業技術総合研究所企画副本部長
     概要:産業総合研究所(産総研)の活動、産学連携の取り組みを基に、産学連携を考える。 
5. 5月13日 東工大の産学連携    講師:市原健介氏 東工大産学連携推進本部本部長代理
     概要:東工大の産学連携の取り組み、産学連携推進本部の活動を基に、産学連携を考える。  
6. 5月20日 (発表・討議) 産学官連携の推進    
7. 5月27日 デジタル時代の産学連携  講師:安浦寛人氏 九州大学副学長・理事
     概要:情報通信技術の研究開発の方向、福岡シリコンシーベルト構想のねらいと活動、バングラ
        デシュにおける社会情報基盤プロジェクトなどを紹介いただき、大学の役割を考える。
8. 6月 3日 高齢化社会の課題を解決する産官学連携 講師:松田智生氏 三菱総合研究所主席研究員
     概要:欧米や日本における高齢化社会の問題を解決するソーシャルイノベーション事例を学び、
       産学官連携コミュニティビジネスについて考える。  
9. 6月10日 KAISTにおける産学連携    講師:Dr. Hyun Joon Chang Professor, KAIST
     概要:韓国KAISTにおける産学連携の現状について事例を基に解説いただき、意見交換する。
10. 6月17日 (発表・討議) 社会的課題解決と大学の役割
11. 6月24日 次世代モビリティ社会づくりと連携
        講師:深谷信介氏 博報堂シニアストラテジックプラニングディレクター
     概要:社会的課題の解決を目指した都市・まちづくりの考え方や具体的な事例を紹介いただき、
        連携のあり方などについて意見交換する。
12. 7月 1日 日本を救う医療の産業化、国際化  講師:北原茂実氏 医療法人社団KNI理事長
     概要:輸出産業としての病院というイノベーション、カンボジアにおける病院建設の取り組みを
        紹介いただき、病院のグローバル化の課題について議論する。 
13. 7月 8日 エネルギー安全保障と産官学連携    講師:田中伸男氏 前IEA理事長 
     概要:グローバルな視点から日本のエネルギー安全保障の現状と課題について解説いただき、
        エネルギー安全保障政策における産官学連携のあり方について意見交換する。
14. 7月15日 (発表・討議)グローバルな行動への連携
15. 7月22日 (発表)社会イノベーション、まとめ

教科書・参考書等

授業時に資料を配布

関連科目・履修の条件等

なし

成績評価

レポート・発表(4割)、授業貢献(3割)、出席状況(3割)により評価

担当教員の一言

社会的課題を解決するイノベーションの推進に携わっている専門家を招き意見交換します。

連絡先(メール、電話番号)

tanabe@mot.titech.ac.jp

オフィスアワー

火曜17:00-18:15(事前にメールで予約してください)

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