「イノベーションとは経済的成功を伴う改革行為」という基本定義に基づき,考えられる改革オプションから経済的成功を伴う改革(イノベーション)を選び取る確率,イノベーションの確率について解説する。さらに,「設計パラメータ⇔製品機能⇔顧客の効用⇔市場価値」という製品開発と市場との関係を技術の構造を踏まえて整理し,プラットフォーム・リーダーシップやモジュール化などの比較的新しい概念について講義する。
イノベーション論(前期開講)とイノベーション論(後期開講)は同一内容のため,両方の科目を履修することはできない。
イノベーションの概念とそれを生み出す条件について学んだ後、グループ・ワークを通じて企業経営に関わる基本的なイノベーション理論を学習する。イノベーションによる市場と技術の関係を理解する。
第1回 ガイダンス:MOTの学び方 ―自然科学と社会科学―
第2回 講義;日本的経営とは?
第3回 グループ分け、講義:イノベーションとは
→ シュムペータとドラッカー
→ 確率としてのイノベーション
第4回 グループ・ワーク:イノベーションとは
→ ドラッカーの7つの機会(1~4)
→ 各グループが二つの機会について説明し簡単な事例を紹介する。
第5回 グループ・ワーク:イノベーションの条件
→ ドラッカーの7つの機会(5~8)、機能体
→ 各グループが内容を説明し簡単な事例を紹介する。
第6回 グループ・ワーク:共同体
→ 各グループが内容を説明し簡単な事例を紹介する。
第7回 グループ・ワーク:コンテナ物語
→ 「コンテナ物語」」の内容報告と課題回答発表。
第8回 グループ・ワーク:オープン・イノベーション
→ 「オープン・イノベーション」」の内容報告と課題回答発表。
第9回 グループ・ワーク:イノベーションのジレンマ
→ 「イノベーションのジレンマ」」の内容報告と課題回答発表。
休講
第10回 グループ・ワーク:アーキテクチャ
→ 配布された文献の」の内容報告と課題回答発表。
第11回 グループ・ワーク:プラットファーム・リーダーシップ
→ 「プラットフォーム・リーダーシップ」の内容報告と課題回答発表。
第12回 ビデオ・ケース
→ レポート課題のビデオ・ケースを見る。
第13回 市場と技術1
→ 市場と技術の関係を理論的に考える。
第14回 市場と技術2
→ 市場と技術の関係を理論的に考える。
第15回 市場と技術3
→ 市場と技術の関係を理論的に考える。
* 「イノベーションと企業家精神 ドラッカー名著集」ピーター・ドラッカー著
ダイヤモンド社、\2100. (「新訳 イノベーションと起業家精神〈上〉その原理と方法」 中古)
* 「コンテナ物語」マルク・レビンソン著、日経BP社、\2800
* 「OPEN INNOVATION」ヘンリー・チェスブロー著、産業能率大学出版部、\2310.
* 「イノベーションのジレンマ」クレイトン・クリステンセン著、翔泳社、\2100
* 「プラットフォーム・リーダーシップ」アナベル・ガワー、マイケル・クスマノ著
有斐閣、\3465
特になし。イノベーションに興味があり、イノベーションを通じて社会に貢献したいと思っている人。
イノベーション論(前期開講)とイノベーション論(後期開講)は,同一内容のため,両方の科目を履修することはできない。また,イノベーション論(大岡山),イノベーション論(田町)を履修した学生も,履修を不可とする。
* 基本は2回のレポートと講義への貢献度(発言回数、内容、プレゼン等)
* レポートや講義への貢献度では落第しそうなときは出席状況を考慮します。
*議論や発表を通じて学習します。講義は議論を通じて自学習した内容を精査し自己の分析能力や理論構築能力を研鑽する場である、と考えてください。
*OCW等Web上で講義資料を公開する予定はありません。講義資料は講義開始時、もしくはメールで配布します。講義資料は講義での議論を有効にするためのものです。講義への欠席は講義での議論参加を放棄するわけですから、資料を受け取る資格を喪失するものと考えています。ただし、病欠等のやむを得ない事情で欠席する場合は考慮します。
*中間レポートの課題は第5回もしくは第6回の講義終了後、期末レポートの課題は第11回講義終了後に出題する予定です。
* レポートは中間、期末ともに、MSワード、もしくはPDFファイルとしてメールで提出してください。(提出先アドレスは別途講義内に示します。)その際、ファイル名に名前を明記してください。
* レポートの文量は中間、期末ともにA4、 3ページ以内。10.5ポイント以上の活字を用いること。できるだけ図表も3ページの中に入れること。