食ビジネス創成論   Creation of Food Business

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担当教員
高井 陸雄  嘉多山 茂  阿良田 麻里子  中村 宏 
使用教室
水11-12(W934)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
36056
シラバス更新日
2013年3月26日
講義資料更新日
2014年4月2日
アクセス指標
学期
前期

講義概要

世界各地に様々な「食」の姿があるが、「食」をビジネス・文化として捉え、「食」に関連する新産業や新事業を創成していくために必要なビジネスマインドを養成する。起業、マーケティング、ブランド化、新技術等の観点から様々な事例について検討し食ビジネスについての理解を深めるとともに、食への貢献、食文化の側面からのアプローチも試みる。講義は、グループ討議や受講生による調査・発表等を交えて進めていく。

講義の目的

起業、マーケティング、ブランド化、新技術等の観点から、「食」に関連する様々なビジネスの事例について検討し、食ビジネスについて理解を深めるとともに、食への貢献、食文化の側面からのアプローチも試みる。

講義計画

第1回目(4月10日):ガイダンス
各回の講義の関連性及びスケジュールを説明するとともに、本科目全体の基礎となる食品や食ビジネスを巡る状況等について解説する。
【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任教授 嘉多山 茂】
第2回目(4月17日):食ビジネスを巡る状況
フードチェーン(生産-加工-流通-販売)の全体像について解説するとともに、六次産業化、農商工連携等の新しい施策や取組みについて紹介する。
【水産庁企画課長(前農林水産省食料産業局産業連携課長) 新井ゆたか】
第3回目(4月24日):食文化と食ビジネス
食ビジネスを展開する上で重要な要素となる食文化について、アジアのハラールを事例として紹介し、食文化に対する理解を深める。
【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任助教 阿良田麻里子】
第4回目(5月1日):米の産地戦略
産米の需要拡大に向けた、品種開発から実用化、ブランド化、販売戦略、産地における品質管理の強化などの取組み事例を紹介し、行政、試験研究機関、生産者団体の連携のあり方を検討する。
【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任教授 嘉多山 茂】
第5回目(5月8日):グループワーク
第4回の講義をベースに米の産地戦略の具体像についてグループディスカッションを行う。
【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任教授 嘉多山 茂】
第6回目(5月22日):農産物・食品のマーケティング・ブランド化戦略
農産物・食品のマーケティングやブランド化戦略について事例を用いて解説する。
【(独)農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター
農業経営研究領域上席研究員 河野恵伸】
第7回目(5月29日):外食におけるブランド戦略 ~品質アップと植物工場~
新鮮さ・品質アップと植物工場を活用した「店産店消」を事例として、野菜を中心とした販売戦略の考え方・取組みについて紹介する。
【日本サブウェイ株式会社 代表取締役 伊藤 彰】
第8回目(6月5日):食の商品開発におけるブランドの役割
食の商品開発における商品企画、製品開発、ネーミング、マーケティング、知的財産等との関わり、ブランドの重要性を、戦略的なブランド活用およびブランド保護の両視点から考察する。
【日本フードコーディネーター協会認定1級フードコーディネーター(食の商品開発)和泉守計】
第9回目(6月12日):産直・直売所ビジネスの動向と今後
近年、設置数・売上げが急増している産直・直売所について、ビジネスシステム、販売戦略等の観点から考察する。
【株式会社産直新聞社代表取締役 毛賀澤明宏】
第10回目(6月19日):品種改良を基点とした食ビジネス参入
種苗事業への参入と機能性農産物の品種改良・地域の生産者との連携強化を通じた、販売戦略について紹介する。
【有限会社 植物育種研究所 代表取締役 岡本大作】
第11回(6月26日):農業新規参入と経営戦略
農業への新規参入の事例から、新規参入の課題や具体的な取組みを解説するとともに、有機野菜を核とした生産・販売戦略について紹介する。
【久松農園 代表 久松達央】
第12回(7月3日):小売業からの農業参入
大規模量販店による農業参入の全体戦略上の位置づけと具体的な事業展開について紹介する。
【イトーヨーカ堂青果部 セブンファーム開発担当 久留原 昌彦】
第13回(7月10日):産学連携による食ビジネスの創成
産学連携による新しい食ビジネスの創成について事例を用いて紹介するとともに、ビジネス創成に必要な起業マインドについて考察する。
【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任教授 嘉多山 茂】
第14回(7月17日):受講生プレゼンテーション①
第15回(7月24日):受講生プレゼンテーション②
各受講生からのプレゼンテーションと討議を行う。
【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任教授 高井陸雄】
【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任教授 嘉多山茂】

教科書・参考書等

教科書は使用しません。必要に応じて資料を配布します。

関連科目・履修の条件等

なし。

成績評価

出席・討論への参加状況40%、 課題レポート(発表を含む)60%

担当教員の一言

食の現状や課題を理解し、東工大の知・成果活用の可能性や東工大の貢献を通じた新たな食ビジネスについて、皆さんとともに考えていきましょう。

連絡先(メール、電話番号)

イノベーションマネジメント研究「ぐるなび」食の未来創成寄附講座 嘉多山 茂
E-mail katayama.s.aa@m.titech.ac.jp
tel 03-3454-8980

オフィスアワー

月曜日、火曜日、木曜日、金曜日の13:00~18:00
ただし、急用で席を外す場合がありますので、事前に電話、メールでご連絡ください。

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