金融工学特論I   Topics on Financial Engineering I

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担当教員
稲垣 誠一 
使用教室
月9-10(W934)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
36039
シラバス更新日
2013年10月14日
講義資料更新日
2014年1月27日
アクセス指標
学期
後期

講義概要

公的年金制度では、長期的な年金財政の健全性について5年ごとに検証作業が行われているが、その財政検証結果は、プログラムや基礎データを含む詳細な報告書が公開されている。本講義では、この直近の平成21年財政検証結果レポートに沿って、公的年金制度の仕組み、年金財政の仕組み、平成21年財政検証結果の詳細、世代間の給付と負担の関係などを学習するとともに、関連するトピックとして、社会・経済状況を示す各種指標、年金財政シミュレーションの方法、確率的公的年金財政モデルによる基本ポートフォリオの検討方法などについて学習する。

講義の目的

公的年金制度は、巨額の積立金を有しており、その資産運用は、公的年金財政の持続性や将来の年金給付水準に大きな影響を与える。したがって、その積立金に対する適切な資産運用戦略の策定は極めて重要な課題であるが、企業年金や個人年金とは異なる複雑な制度設計になっており、そのためには、公的年金制度の財政構造やリスク特性を正しく理解することが必要不可欠である。そこで、本講義では、公的年金制度の仕組みや年金財政シミュレーションの方法などを理解するとともに、公的年金制度固有の財政構造やリスク構造の理解を深めることを目的とする。

講義計画

(1) イントロダクション(日本の公的年金制度と財政検証の方法)
(2) 年金財政シミュレーションモデル
(3) 年金制度を取り巻く社会・経済状況(人口関係)
(4) 年金制度を取り巻く社会・経済状況(経済関係)
(5) これまでの制度改正と現在の公的年金制度の仕組み
(6) 厚生年金・国民年金の財政構造
(7) 年金財政計算の基礎
(8) 財政検証プログラムの全体像
(9) 初期値データと基礎率の作成方法
(10) 被保険者数の将来推計
(11) 受給者数の将来推計及び給付水準を維持した場合の給付費の推計方法
(12) 給付水準調整期間及び給付水準の将来推計
(13) 年金財政の将来見通し
(14) 世代間の給付と負担の関係・給付と財源の内訳(バランスシート)
(15) 確率的公的年金財政モデルによる基本ポートフォリオの検討

教科書・参考書等

厚生労働省年金局数理課(2010)『平成21年財政検証結果レポート—「国民年金及び厚生年金に係る財政の現況及び見通し」(詳細版)—』
http://www.mhlw.go.jp/topics/nenkin/zaisei/zaisei/report2009/mokuji.html

その他、必要に応じて適宜追加する

関連科目・履修の条件等

特になし

成績評価

期末レポートによる評価

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