知的財産権法   Intellectual Property Rights Law

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担当教員
宮垣 聡 
使用教室
木11-12(CIC913)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
36020
シラバス更新日
2013年4月3日
講義資料更新日
2013年3月21日
学期
前期

講義概要

知的財産マネジメントを行う上で必要な法律上の知識を習得する。
知的財産権法について概説し、次に産業財産権法である特許法、不正競争防止法および著作権法などについて解説する。

講義の目的

知的財産権法について概説し、次に、産業財産権法である特許法、不正競争防止法、著作権法などについて事例とともに解説することにより、知的財産マネジメントを行う上で必要な法律上の知識を習得する。

講義計画

01.法学入門~民法イントロ
 法律を学ぶにあたっての基本的な考え方、民法の全体像を概説する。
02.知的財産法の概要~特許制度の目的
 知的財産権法全体の概要、各制度の特徴、特許制度の目的を解説する。  
03.特許法①:発明
 特許法に関し、特許権の対象となる発明といえるための要件を、事例紹介とともに解説する。 
04.特許法②:特許要件
 特許法に関し、特許権が成立するための要件について、条文を事例紹介とともに解説する。
05.特許法③:発明者
 特許法に関し、特許権の主体となる発明者に関する条文を事例紹介とともに解説する。
06.特許法④:職務発
 特許法に関し、職務発明についての条文を事例紹介とともに解説する。
07.特許法⑤:特許権の効力I(特許発明の実施)
 特許法に関し、取得した特許の権利を実施することの意義など、権利としての効力に関する条文を事例紹介とともに解説する。
08.特許法⑥:特許権の効力II(特許権侵害)
 前回に続き、特許権の侵害事案における均等論などの権利解釈に関して事例を示して解説する。
09.特許法⑦:特許権侵害訴訟
 特許権侵害に対する訴訟において、差止請求、損害賠償などその救済手続に関する条文を事例紹介とともに解説する。
10.特許法⑧:特許ライセンス契約
 特許権の利用として、実際には訴訟より遥に多いライセンス契約について契約書の例文紹介とともに解説する。
11.特許法⑨:特許法事例によるディスカッション
 特許法の適用に関する事例(侵害事件)を課題とし、その課題に関して議論を行う。
12.著作権法①:著作権について
 著作権法に関して、著作物の定義など事例紹介と共に解説する。
13.著作権法②:著作隣接権・著作権者・著作権侵害
著作権法に関して、著作権に含まれる著作隣接権、著作権者の定義など事例紹介とともに解説する。
14.不正競争防止法
 不正競争防止法について、その趣旨や考え方、特徴などを概説する。
15.著作権法等事例によるディスカッション
 著作権法等の適用に関する事例を課題とし、その課題に関して議論を行う。

教科書・参考書等

各回資料を配布し、その配布資料をテキストとして用いる

関連科目・履修の条件等

特にない

成績評価

出席状況(ディスカッションへの参加)(40%)、レポート(2回): 60%により評価

担当教員の一言

初めて知的財産権法を学ぶ学生は、入門書(「理系にもわかる知的財産法講義」(弘文堂)など)を予め読んでおくとよい。

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