イノベーションと産官学連携   Innovation and Industry-Government-University Relations

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担当教員
田辺 孝二 
使用教室
土5-6(CIC913)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
36011
シラバス更新日
2013年4月12日
講義資料更新日
2013年3月21日
学期
前期

講義概要

 産官学連携の意義について理解を深めるとともに、産官学連携によるイノベーションを構想する力を高めるため、企業・地域社会・国家のイノベーション・競争力に重要な役割を果たす産官学連携に焦点をあて、産官学連携に関する政策・制度、日本及び世界の産官学連携による社会的課題解決やイノベーション推進への戦略的な取り組みについて講義する。

講義の目的

 企業・地域社会・国家のイノベーション・競争力に重要な役割を果たす産官学連携に焦点をあて、イノベーションに関する政策・制度、日本及び世界の産官学連携の戦略的な取り組み、大学・政府・公的機関の活動、新規事業における連携の重要性等の理解を深める。本講義によって、イノベーションにおける連携の意義について理解を深め、産官学連携によるイノベーションを構想する力を高める。
 

講義計画

授業時間は、土曜13:00-14:30(第1回の4月13日は13:15-14:45)

1. 4月13日 講義の目的・進め方、なぜ産官学連携なのか
  概要:イノベーションにおける産学官連携の重要性について解説する。  
2. 4月20日 日本と米国のイノベーションシステム
概要:イノベーションシステムについて解説し、日本と米国のイノベーションシステムの違いとその理由
        について考察する。
3. 4月27日 産官学連携政策の現状と課題  講師:佐藤文一 経済産業省産業技術環境局大学連携推進課長
     概要:日本おける産官学連携の状況、産官学連携を推進する政策の現状と課題について、政策担当
        者から解説いただき、意見交換する。       
4. 5月11日 産学連携:東工大の産学連携  講師:林ゆう子 本学産学連携コーディネーター
     概要:東工大における産学連携の取り組み、産学連携推進本部の活動について紹介する。  
5. 5月18日 産学連携によるR&Dエコシステム 講師:下東勝博 前半導体理工学研究センター社長
     概要:半導体分野の産学連携による研究開発エコシステムの事例を基に、産学連携の意義やその
        マネジメントについて学ぶ。
6. 5月25日  (発表・討議) 産学官連携の課題  
7. 6月 1日 エネルギー安全保障と産官学連携    講師:田中伸男氏 前IEA理事長 
     概要:グローバルな視点から日本のエネルギー安全保障の現状と課題について解説いただき、
        エネルギー安全保障政策における産官学連携のあり方について意見交換する。
8. 6月 8日 社会的課題を解決する国家プロジェクト 講師:中村吉明 経済産業省課長
     概要:社会的課題の解決を目指した国家プロジェクトの考え方や具体的な事例を紹介し、その
        あり方について意見交換する。    
9. 6月15日 (発表・討議) 政策形成と産官学連携 
10. 6月22日 産官学連携による地域活性化  講師:安浦寛人氏 九州大学副学長・理事
     概要:情報通信技術の研究開発の方向、福岡シリコンシーベルト構想のねらいと活動、バングラ
        デシュにおける社会情報基盤プロジェクトなどを紹介いただき、社会を変える連携を学ぶ。
11. 6月29日 韓国のイノベーションシステム    講師:Dr. Hyun Joon Chang Professor, KAIST
     概要:韓国におけるイノベーションシステムの現状と課題について解説いただき、意見交換する。
12. 7月 6日 (発表・討議)社会システムとイノベーション
13. 7月13日 高齢化社会の課題を解決する産官学連携 講師:松田智生氏 三菱総合研究所主席研究員
     概要:欧米や日本における高齢化社会の問題を解決するソーシャルイノベーション事例を学び、
       産学官連携コミュニティビジネスについて考える。
14. 7月20日 シンガポールの社会イノベーション
     概要:シンガポールにおける社会イノベーションの現状、グローバルな発展戦略などを紹介し、
       未来社会創造のイノベーションについて討議する。
15. 7月27日 (発表・討議)社会イノベーション、まとめ

教科書・参考書等

授業時に資料を配布

関連科目・履修の条件等

なし

成績評価

出席状況(3割)、授業への貢献(4割)、レポート(3割)により評価

担当教員の一言

産官学連携やイノベーション政策に携わっている専門家を招き意見交換します。

連絡先(メール、電話番号)

tanabe@mot.titech.ac.jp

オフィスアワー

月曜17:30-19:00(事前にメールで予約してください)

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