世界各地に様々な「食」の姿があるが、「食」をビジネス・文化として捉え、「食」を例に新産業や新事業を創成していくために必要なビジネスマインドを養成する。ビジネスモデル、起業、マーケティング、ブランド化等の観点から様々な事例について検討し食ビジネスについての理解を深めるとともに、地域活性化や食文化の側面からのアプローチも試みる。講義は、グループ討議や受講生による調査・発表等を交えて進めていく。
ビジネスモデル、起業、マーケティング、ブランド化等の観点から「食」を巡る様々な事例について検討し、食ビジネスについての理解を深めるとともに、地域活性化や食文化の側面からのアプローチも試みる。
4月11日 第1回 ガイダンス
各回の講義の関連性及びスケジュールを説明するとともに、本科目全体の基礎となる食品産業や農業を巡る状勢、ビジネスモデルの考え方等について解説する。
【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任准教授 櫻谷満一】
4月18日 第2回 食ビジネスを巡る状況
フードチェーン(生産-加工-流通-販売)の全体像について解説するとともに、六次産業化、農商工連携等の新しい施策や取組みについて紹介する。
【水産庁企画課長(前農林水産省食品産業企画課長) 新井ゆたか】
4月25日 第3回 農産物・食品のマーケティング・ブランド化戦略
農産物・食品のマーケティングやブランド化戦略について事例を用いて解説する。
【(独)農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター
農業経営研究領域上席研究員 河野恵伸】
5月2日 第4回 食文化と食ビジネス①
食文化と食ビジネスの関係について解説した後、課題を提示するので、それについてグループディスカッションを行う。
【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任助教 阿良田麻里子】
5月9日 第5回 食による地域おこし
「食」による地域おこしについて、「B-1グランプリ」を例に考察する。
【日本経済新聞社特別編集委員(社団法人B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会顧問)
野瀬泰申】
5月23日 第6回 食文化と食ビジネス②
第4回で提示した課題について各グループから発表を行い討議する。
【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任助教 阿良田麻里子】
5月30日 第7回 ビジネスモデル①(輸出戦略)
農業におけるマーケティングの活用について、過去、現在、未来を検証、考察する。
【ゼスプリインターナショナルジャパン株式会社副社長 海老原誓夫】
6月6日 第8回 発酵食品の可能性
最近話題の多い発酵食品について、今後の可能性を紹介する。
【東京農業大学名誉教授 小泉武夫】
6月13日 第9回 ビジネスモデル②(産直・直売所ビジネス)
近年、設置数・売上げが急増している産直・直売所について、ビジネスシステム、販売戦略等の観点から考察する。
【株式会社産直新聞社代表取締役 毛賀澤明宏】
6月20日 第10回 起業①(農における起業)
農業への新規参入の事例から農業ビジネスの課題と可能性について考察する。
【有限会社松本農園取締役 松本武】
6月27日 第11回 起業②(食における起業)
外食産業を例に食における起業、食の産業化等について考察する。
【株式会社サイゼリヤ代表取締役会長 正垣泰彦】
7月/4日 第12回 産学連携による食ビジネスの創成
産学連携による新しい食ビジネスの創成について事例を用いて紹介するとともに、ビジネス創成に必要な起業マインドについて考察する。
【東京海洋大学大学院准教授 中村 宏】
7月11日 第13回 食の商品開発におけるブランドの役割
食の商品開発におけるブランドとは何か?商品企画、製品開発、ネーミング、マーケティング、知的財産等との関わり、ブランドの重要性を、戦略的なブランド活用およびブランド保護の両視点から考察する。
【日本フードコーディネーター協会認定1級フードコーディネーター(食の商品開発)
(社団法人日本食品・バイオ知的財産権センター商標委員会委員長) 和泉守計】
7月18日 第14回 受講生プレゼンテーション①
各受講生からのプレゼンテーションと討議を行う。(ゲストコメンテーターとして、和泉守計氏等ゲスト講師を予定)
【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任教授 高井陸雄】
【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任准教授 櫻谷満一】
7月25日 第15回 受講生プレゼンテーション②
各受講生からのプレゼンテーションと討議を行う。(ゲストコメンテーターとして、和泉守計氏等ゲスト講師を予定)
【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任教授 高井陸雄】
【東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科特任准教授 櫻谷満一】
教科書は使用しません。必要に応じて資料を配布します。
なし。
出席・クラス討論への参画(グループ討議を含む)40%、課題レポート(発表を含む)60%
講義では、グループ討議や受講生による調査・発表を予定しています。皆さんと共に食ビジネスの可能性について考察をしていきます。
イノベーションマネジメント研究「ぐるなび」食の未来創成寄附講座 櫻谷満一
E-mail sakuradani.m.aa@m.titech.ac.jp
tel 03-3454-8980