ライフサイエンス知財と国際制度   Intellectual Property of Life Science and International System

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担当教員
佐伯 とも子 
使用教室
土7-8(CIC812)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
36044
シラバス更新日
2012年9月24日
講義資料更新日
2013年2月7日
アクセス指標
学期
後期

講義概要

 ライフサイエンス分野では、医薬発明を代表とする用途発明、遺伝子発明などのように、特許等の権利付与判断に他の技術分野とは別の特徴的な考え方が適用されるので、それらの知的財産に関する特徴的な考え方を習得する。
さらに、ライフサイエンス分野に属する技術・商品が国際的に流通することから、知的財産の保護、活用にあたって必要な国際的な制度・運用を習得する。

講義の目的

ライフサイエンス分野では、医薬発明、用途発明、遺伝子発明などに代表されるように、特許等の権利付与判断に他の技術分野とは別の特徴的な考え方が適用されるので、それらの知的財産に関する特徴的な考え方を習得する。さらに、ライフサイエンス分野に属する技術・商品が国際的に流通することから、知的財産の保護、活用にあたって必要な国際的な制度・運用を習得する。

講義計画

01.知的財産基礎
 一般的な知的財産に関する法律や考え方、知的財産としてのライフサイエンス分野の特徴など基礎的な内容を概説する。
02.アメリカ特許法
 国際的に特許出願し発明を保護するにあたって、特許取得国として重要であり、法律などにおいても特徴を有するアメリカの特許法について日本の特許法との対比で概説する。
03.製薬企業からみる国際的保護①
 創薬メーカー知的財産管理部門長の立場から、医薬発明などライフサイエンス知財を保護するための国際的な視点での全体的な戦略を解説する。
04.パリ条約・国際出願制度
 国際的に特許出願し発明を保護するにあたって必要な知識となる、パリ条約、国際出願制度の内容を概説する。
05.米国係争事例
 米国特許代理人の立場から、米国でのライフサイエンス知財保護における考え方と対応、係争における対応について事例を示して解説する。
06.発明未完成・反復可能性
 ライフサイエンス知財に関して特徴的に適用される考え方である、発明未完成・反復可能性を判例に沿って解説し議論する
07.代理人からみる国際的保護
 出願や係争について代理して手続を行う代理人の立場からみた国際的な特許保護を日米欧の対比などの観点から解説する。。
08.進歩性の考え方・選択発明
 ライフサイエンス知財に関し、特許性の判断の一つである進歩性が適用される考え方を判例に沿って議論し解説する。特徴的な判断である選択発明についても解説する。
09.用途発明の考え方と対応
 医薬発明などに特徴的な用途発明の特許性についての考え方を判例に沿って議論し解説する。
10.医療行為と特許
 医療行為に関しての特許性の考え方を日米欧で対比し解説する。
11.バイオ関連発明の法的保護・途上国での知的財産保護
 遺伝子発明などバイオ関連発明に特徴的な保護を日米欧の対比の観点から解説し、さらに、中国、インドにおけるライフサイエンス知財の保護の状況を解説する。
12.バイオベンチャーの知的財産戦略
 バイオベンチャーの知的財産保護活用の特徴を解説し、議論する。
13.製薬企業からみる国際的保護②
 創薬メーカー知的財産管理部門長の立場から、医薬発明などを保護する国際的な視点での製品分野、事例での戦略を解説する。
14.ベンチャーからみる国際的保護
 創薬ベンチャー知的財産管理部門長の立場から、遺伝子発明などライフサイエンス知財を保護するための国際的な視点での戦略を解説する。
15.グループディスカッション

教科書・参考書等

配布資料をテキストとして用いる

関連科目・履修の条件等

ライフサイエンス分野の技術をある程度理解できること。

成績評価

各テーマに関するプレゼンテーション(判決紹介)とディスカッションへの参加:60%、出席:40%

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