先端技術とイノベーション   Advanced Technology and Innovation

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担当教員
田辺 孝二  尾形 わかは  長田 洋 
使用教室
木11-12(W935)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
36027
シラバス更新日
2012年10月3日
講義資料更新日
2012年12月1日
アクセス指標
学期
後期

講義概要

先端科学技術に関する最新の研究開発の動向,事業化するための考え方等を習得する。

講義の目的

科学技術の先端分野における研究開発やイノベーションについて講義する。また、研究テーマの発見や発明・イノベーションのプロセスについても学ぶ。先端分野については、物性物理・応用化学・機械物理・生産工学・ロボット工学・電子物理・電気電子・バイオテクノロジー・ナノテクノロジー・情報環境・計算工学等の分野から、毎年5~6分野のローテーションで紹介する。この講義は特定分野の学生を対象とせず、専門外の学生にも分かりやすく解説する。

講義計画

第1回 ガイダンス

第2・3回 赤木教授の講義
テーマ「パワーエレクトロニクス、その応用とイノベーション」
内容:本講義では、日本版スマートグリッドの全体像、導入背景や関連技術の説明する。その中で、パワーエレクトロニクスの果たす役割を詳しく説明すると共に、コア技術をして期待されている、電池電力貯蔵装置について、そのシステム構成や特長、性能などを詳述する。

第4・5回 岡崎教授の講義
テーマ「Low Carbon Innovation」
内容:一回目の講義では、温暖化対策としての水素エネルギーの可能性について議論し、水素エネルギー利用の現状と将来展望についてお話します。二回目の講義では、火力発電、特に、クリーン・高効率石炭火力の現状と、CO2ゼロエミッション化への取り組みを紹介し、技術移転と国際協力のあり方についても議論します。

第6・7回 武藤教授の講義
テーマ「新技術のライセンシング-ゲーム理論的分析」
内容:新技術のライセンシングについて,ライセンサーの利益,製品の消費者を含めた社会的厚生などの観点から,どのようなライセンス方式が望ましいかを,ゲーム理論を用いて分析する。

第8・9回 平井教授の講義
テーマ「地球温暖化と二酸化炭素削減技術」
内容:地球温暖化問題の本質が大量の化石燃料の燃焼による生じていることをふまえた上で,地球温暖化が生じるメカニズムをふく射理論より概説するとともに,その解決のための,火力発電所などのCO2大量排出源から排出されるCO2を大気に放出せずに,地中に隔離するCO2隔離技術,燃料から直接電気エネルギーに変換することでエネルギーの効率をあげる燃料電池技術などについて講義を行う。

第10・11回 中村教授の講義
テーマ「バイオテクノロジーの産業応用」
内容:生命現象の巧みな仕組みや生体分子のもつ機能を解明し,人類の繁栄に資する。これこそがバイオテクノロジーのめざすところです。醸造・発酵から遺伝子組換え作物・再生医療まで,多くの応用例がある中で,本講義では,すでに産業応用されている研究や技術を解説し,産業応用に至るまでの道筋を考察します。また,今後の産業応用が期待される研究を紹介します。

第12・13回 岡教授の講義
テーマ「ピュアサイエンスの研究現場と社会の関わり ~素粒子原子核物理学の最前線の視点から~」
内容:
1.ピュアサイエンスの研究現場 ~素粒子物理学による宇宙像~
2.ピュアサイエンスとイノベーション ~科学の歴史とイノベーション~
3.サイエンスと社会的責任 ~科学技術でわかること、わからないこと

第14回 岩野和夫客員教授の講義
内容:(未定)

第15回 まとめ

教科書・参考書等

資料を配布

関連科目・履修の条件等

特になし

成績評価

出席+レポート提出(2回)

担当教員の一言

オムニバス形式の講義となるので、担当教員のHPを見るなどして、事前に講義分野の基本的な知識を予習しておくことを推奨する。

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