企業戦略とイノベーション   Corporate Strategy for Innovation

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担当教員
辻本 将晴 
使用教室
土7-8(CIC913)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
36049
シラバス更新日
2011年6月16日
講義資料更新日
2011年3月23日
学期
前期

講義概要

本講義は経営戦略論およびイノベーション論を概観し、その基礎を講義するとともに、演習およびグループ発表によって定着を図るものである。
経営戦略論の基礎から最近の研究課題にかかわることまでを幅広くカバーし、それぞれのポイントを講義する。興味があるテーマについては事後的に自ら学習できるよう、レファレンスを用意する。

講義の目的

本講義の目的は、履修者が次の3点を達成できるようにすることである。第一に、経営戦略論の基礎的な概念を理解し、企業戦略とイノベーションに関わる現象の解釈に自ら適用できるようになること。第二に、既存の概念を発展させ、現象の新たな側面を提示することに取り組むこと。第三に、独自の解釈に基づいて現実的かつ具体的な提案を含むプレゼンテーションができるようになること。

講義計画

1.4月16日
ガイダンス
戦略とは何か
2.4月23日
プレゼンテーション:東北関東大震災に対応した戦略立案
イノベーションとは、経営戦略論の全体像(沼上、戦略サファリ)
3.5月7日
プレゼンテーション:東北関東大震災に対応した戦略立案
4.5月21日
プレゼンテーション:東北関東大震災に対応した戦略立案
ドメインの戦略論
5.5月28日
プレゼンテーション:特定企業のドメイン戦略提案
ポジショニング
6.6月4日
プレゼンテーション:特定企業のポジショニング分析と戦略提案
ゲーム理論の戦略論への応用
7.6月11日
プレゼンテーション:PARTSに基づく戦略提案①
プレゼンテーション:PARTSに基づく戦略提案②
8.6月18日
レビュー
RBV(Resource Based View)
9.6月25日
プレゼンテーション:RBVに基づく戦略提案(遠藤ほか)
知識創造モデル
10.7月2日
プレゼンテーション:特定企業の知識創造理論に基づく戦略提案(南側ほか)
事業システム
11.7月9日
プレゼンテーション:特定企業の事業システム分析に基づく戦略提案(野口ほか)
製品アーキテクチャの戦略論
12.7月16日
プレゼンテーション:特定企業の製品アーキテクチャの戦略論に基づく戦略提案(小崎ほか)
(小崎、池本、奥山)
プラットフォーム・リーダーシップとビジネスエコシステム
13.7月23日
特別講演:榊原清則教授
14.7月30日
インテル社副社長、あるいはオラクル社本部長による講演

教科書・参考書等

1.玉田俊平太監修, 伊豆原弓訳『イノベーションのジレンマ -技術革新が巨大企業を滅ぼすとき-』翔泳社,2001年
2.ヘンリー・ミンツバーグ『戦略サファリ』、東洋経済新報社、1999年
3.榊原清則『企業ドメインの戦略論』、中公新書、1992年
4.B・J・ネイルバフ、A・M・ブランデンバーガー、『コーペティション経営』、日本経済新聞社、1997年
5.野中郁次郎、竹内弘高『知識創造企業』、東洋経済新報社、1996年
6.沼上幹,『液晶ディスプレイの技術革新史 ―行為連鎖システムとしての技術―』,白桃書房,2001年.
7.藤本隆宏、青島矢一、武石彰、『ビジネス・アーキテクチャ―製品・組織・プロセスの戦略的設計』、有斐閣、2001年
8.M・イアンシティ、R・レビン、『キーストーン戦略』、翔泳社、2007年
9.国領二郎、『オープン・アーキテクチャ戦略』、ダイヤモンド社、1999年
10.加護野忠男、井上達彦、『事業システム戦略』、有斐閣、2004年
11.H・チェスブロウ、『OPEN INNOVATION』、産業能率大学、2004年
12.A・ガワー、M・A.・クスマノ、『プラットフォーム・リーダーシップ』、有斐閣、2005年

関連科目・履修の条件等

特になし

成績評価

出席、ディスカッションへの貢献、グループ発表、最終レポート

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