IPマネジメント   Intellectual Property Management

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担当教員
京本 直樹  佐伯 とも子 
使用教室
土3-4(CIC913)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
36018
シラバス更新日
2009年7月30日
講義資料更新日
2009年7月30日
学期
前期

講義概要

米国のプロパテント政策,国及び企業が打ち出した知的財産戦略を通じて知的財産権の重要性を習得させる。また,知財力のベースとなる特許ポートフォリオ構築の意義とこれに基づく発明の創造と取得した権利の活用のための戦略について詳説し,企業・大学において知的財産戦略策定・実施に知的財産マネージメントの導入が不可欠であることを講義する。具体的な企業の知的財産戦略,係争事例を用い,より実践的な方法により理解を深める。

講義の目的

係争事例、国家および企業の知的財産戦略の具体例を通じて知的財産の重要性を理解させる。特に、特許力を示すポートフォリオ構築の意義とそれに基づく発明の創造と取得した権利の活用の意義を講義し、知的財産戦略の策定実施のために知的財産マネジメントの導入が極めて重要であることを理解させる。

講義計画

01.知的財産の重要性、意義:知的財産(権)とは何か、その定義と保護の重要性、特許制度の歴史的背景
02.プロパテント:米国のプロパテント政策と日本での影響
03.均等論:日米の特許権の権利範囲の解釈について日米の判例で説明 事例に基づき学生は均等論の適用性判断
04.稼げる特許とは:キルビー特許、ハイヤット特許、TI特許、光ファイバー特許等の紹介とクレーム内容
05.特許権の効力:直接侵害、間接侵害:ジャストシステムの判例、並行輸入、特許消尽
06.知的財産マネジメントおよび導入の重要性 :知的財産マネジメントとは、企業の知的財産部組織、特許ポートフォリオ(PPF)の重要性、特許マップ等
07.企業におけるPPF活用手法、事例の紹介:キャノンにおける事例
08.企業の知的財産戦略:武田薬品工業を中心とした製薬産業の知的財産戦略
09.ソフトウエア特許:取得の基準,ビジネス方法、取得事例、問題点
10.特許取得方針:企業の出願戦略(含む外国出願戦略)、出願選定基準、権利化戦略
11.特許権の活用:キャノン、NEC、IBM、日立、東芝、武田薬品等の活用戦略
12.特許権の権利行使:権利行使の方法、手続き、訴訟例、特に米国のディスカバリ、陪審制度
13.特許係争事例の紹介 :日立における係争事例
14.グループワーク:活用戦略について学生によるプレゼン

教科書・参考書等

資料配布

関連科目・履修の条件等

特になし

成績評価

2回程度のレポート提出および出席回数

担当教員の一言

担当教員:京本直樹 非常勤講師

その他

講義手法
討論を通して理解を深める。

・企業実務に即した講義 企業における知的財産活動の事例を多く活用(ヒアリング、アンケート、経験、企業資料に基づく)
・ケース開発教材の活用による理解の確認
・企業に知的財産部長クラスの外部講師による講義とディスカッション:企業知財トップによる企業現場の理解と臨場感の体験
・講義説明後の理解の確認実施

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