技術者倫理とリスク管理   Risk control and ethics for technologists

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担当教員
中村 昌允 
使用教室
月11-12(CIC913)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
36046
シラバス更新日
2008年10月1日
講義資料更新日
2008年10月1日
学期
後期

講義の目的

イノベーションのためには、「価値の創造」、「価値の獲得」が求められるが、技術者の最も優先される責務は、科学技術のもたらす危害を防ぐことで、そのためには一人一人が技術者としての誇りを持ち、倫理観に則って行動する必要がある。加えて、企業が長期にわたって利潤極大化を図るには「リスクマネジメント」が必要である。

この講義では、具体的な事例を取り上げ、そこでの技術リスクと技術者の行動についての討論を通して、技術者倫理とリスク管理を学ぶ。

講義計画

01.技術者倫理はなぜ必要か?(10月6日)
講義の狙いと進め方について紹介し、古紙への再生紙混入率の問題などの具体的事例を基に、技術者が専門職として期待されていること、技術者の責任とは何かについて検討する。
02.リスクマネジメントとは何か?(10月20日)
どんな事象にも「リスク」と「リワード」があり、リスクに挑戦しない企業は衰退する。そこには「どこまで安全ならよいか」「安全に関する日本とグローバルスタンダードな考え方の違い」など、リスクマネジメントの基礎的事項について考える。
03.研究

教科書・参考書等

各回資料を配布、(一部は事前の予習のため講義に先立って前回に配布)

参考書等
参考資料  中村昌允「事故から学ぶ技術者倫理」(工業調査会)

関連科目・履修の条件等

特になし

成績評価

講義回数の7割以上(10回以上)出席者について、成績を評価する。
評価は、毎回の小レポートと期末レポートによって評価する。

担当教員の一言

結局は、一人ひとりの感性が重要である。しかしリスクに対する感性を初めから持ち合わせている人はいない。では、痛い目に遭うしかないか?それでは損害が大きすぎる。

そこで、講義では多くの事例を紹介する。受講される方は、それぞれの事例で、自分が当事者として問題を考え、事例を「仮想体験」していただきたい。仮想体験とクラスでの討議を通して、判断・行動基準を作っていただきたい。

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