コーポレートファイナンス   Corporate Finance

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担当教員
中川 秀敏 
使用教室
火9-10  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
36022
シラバス更新日
2006年2月20日
講義資料更新日
2006年2月20日
アクセス指標
学期
後期  /  推奨学期:-
補足資料

講義概要

技術経営においては,R&Dや製品開発の段階における投資の意思決定や資金調達の方法が重要なテーマであり,その問題解決にあたっては企業の財務戦略と切り離すことはできない。
本講義では,
・ 債券や株式等の実践的な資産価値の評価手法
・ 資金融資元である金融機関が用いているリスク評価手法から見た技術経営上の財務戦略
・ R&Dプロジェクトにおける技術リスクやキャッシュフロー変動リスクを考慮したリアルオプション的な投資戦略(継続, 延期,中止)の分析とそれに適合する資金調達戦略
を主なテーマにして,実際の活用例や最新の研究論文なども紹介しながら,企業ファイナンスの基本的な考え方を学習する。

講義計画

(学生の反応を見ながら、適宜修正する可能性あり)
1. Introduction & Guidance (10/11) : 講義内容についての説明とオリエンテーション
2. 財務分析(1) (10/18) : 貸借対照表・損益計算書
3. 財務分析(2) (10/25) : 実践的な財務分析
4. 財務分析(3) (11/1) : 損益分岐点分析
5. 消費選択問題・金利 (11/8) : 消費と貯蓄の選択、金利の期間構造
6. ポートフォリオ理論 (11/15) : リスクとリターン、平均分散アプローチ、分離定理
7. CAPM (11/22) : 株式β
8. キャッシュフロー (12/6) : キャッシュフロー計算書、フリーキャッシュフロー
9. 投資プロジェクトの価値評価(1) (12/13) : DCF法、NPV、WACC、IRR
10. 投資プロジェクトの価値評価(2) (1/10) : ディシジョンツリー、リアルオプション法
11. 投資プロジェクトの価値評価(3) (1/17) : リアルオプション法
12. 資本構成・財務政策 (1/24) : MM命題、最適資本構成、配当・自社株買い
13. 企業価値・証券化 (1/31) : M&A、企業価値評価、資産の証券化

教科書・参考書等

メインテキスト: 滝川好夫, 「ファイナンス理論【入門】」, PHP研究所, 2005 サブテキスト: 石野雄一,「道具としてのファイナンス」, 日本実業出版社, 2005
 刈屋武昭・山本大輔, 「入門リアル・オプション-新しい企業価値評価の技術-」, 東洋経済新報社, 2001
 本多俊毅, 「企業価値評価と意思決定」, 東洋経済新報社, 2005

成績評価

小テスト・レポートによって評価する。平常点も考慮する。

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