イメージング材料   Imaging Materials

文字サイズ 

担当教員
半那 純一 
使用教室
木5-6(G114)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
89106
シラバス更新日
2011年3月23日
講義資料更新日
2011年3月23日
学期
前期

講義概要

情報システムにおける「情報」と「材料」の関わり,位置づけについて解説し,この立場からハードコピーを中心とした情報記録技術やディスプレイなどの情報表示技術を例に,これらの情報システムの原理,用いられる材料の基礎物性と材料設計の考え方について講義する。また,最新の技術動向についても述べる。ここでは有機半導体材料を中心に取り扱う。

講義の目的

情報技術における「情報とは何か」を考え、情報流通技術の中における材料の位置づけを理解する。この視点から、身近な情報技術の中から、複写機やレ-ザプリンタなどの電子写真技術や有機EL素子に用いられる有機半導体材料をとりあげ、材料の基礎物性やその評価法について解説するとともに、材料の基礎物性がどのようにデバイスの機能化に利用されているかを具体的に学習する。さらに、各応用における材料およびデバイス設計の考え方についても解説する。

講義計画

1.情報とは何か
2.情報流通時術と材料
3.光伝導性と情報記録への応用-画像形成システムの原理と方法-
4.伝導性と光伝導性
5.光伝導性の評価 -計測と解析法-
6.有機半導体の光吸収とその緩和過程-光キャリアの生成と増感-
7.有機半導体におけるキャリア輸送 (1)
8.有機半導体におけるキャリア輸送 (2)
9.有機アモルファス半導体の材料設計と電子写真への応用(1)
10.有機アモルファス半導体の材料設計と電子写真への応用(2)
11.有機アモルファス半導体の材料設計と有機EL素子への応用(1)
12.有機アモルファス半導体の材料設計と有機EL素子への応用(2)
13.有機多結晶半導体の材料設計と有機TFTへ応用

教科書・参考書等

担当教員が作成した資料を用いる。

参考書として、電子写真学会編 「電子写真技術の基礎と応用」コロナ社、P.M.Borsenberger and D.S.Weiss, Organic Photoreceptors for Xerography (Mercel Decker, Inc., New York, 1998),Electronic Properties of Polymers Edited by J.Mort and G.Pfister, (John Wiley and Sons, New York, 1982) などがある。

関連科目・履修の条件等

特になし。

成績評価

各教員によるレポートと授業の出席によって総合的に評価をする。

担当教員の一言

この講義は電子情報系専攻の学生ばかりでなく、化学・材料系専攻の学生にも、有機半導体物性の理解のための基礎として有用な講義内容である。

その他

担当教員:
○ 半那純一 教授: すずかけ台 J1棟 205号室(内線5176)
  E-mail: hanna[atmark]isl.titech.ac.jp

このページのトップへ