情報処理システムを実現する要素技術は能動デバイスを用いた基本回路になるが,それを構成する各機能回路の動作と特徴を理解することは,それらを組み合わせたシステムを設計する上でも,システムの高機能化・高性能化にも重要となる。本講義ではVLSIシステム設計に必要な基礎知識として,論理回路・順序回路,および,それらを組み合わせた機能回路として算術演算回路,メモリ回路などを習得し,さらに,それらの回路が実際のシステムにおいてどのように高機能化・高性能化が図られているかについて学ぶ。
情報処理システムを実現する上で論理回路並びに順序回路は 基本となる。これらの基本回路の動作を理解し, 解析できる能力を身につけることは, VLSIシステムを 設計する上で大変重要である. 更に,基本回路を組み合わせて,機能回路を構成した プロセッサなどのやや複雑なシステムへまで理解することは, 将来,システムを高機能化・高性能化する際に重要となる. 本講義ではVLSIシステム設計に必要な基礎知識として, 論理回路・順序回路の解析・設計方法、それらの回路の組み合わせ による機能回路・算術演算回路、更にはそれら機能回路を組み合わせた プロセッサ構成について学ぶ。
01.論理関数とその性質
02.組み合わせ論理回路の基礎
03.論理回路の最適化
04.順序回路の基礎
05.順序回路の最適化
06.算術演算回路
07.マイクロプロセッサの基本アーキテクチャ
講義内容について既に十分修得していると判断される学生は他の講義を是非受講して欲しい (単位の取得を認めないことがある)。
講義への出席,講義中の小テストと中間試験・期末試験などから総合的に判断する。
論理回路・順序回路等についての基礎知識は、 物理情報システム専攻の学生にとっては 今後研究を進める上での基礎となり、 物理電子システム創造専攻の学生にとっては、 研究の背景となるため、双方の学生にとって 重要な科目の1つであると考える。