機械量子工学特論   Advanced Course for Quantum Mechanical Engineering

文字サイズ 

担当教員
北條 春夫  高木 秀樹  中野 禅  小木曽 久人 
使用教室
集中講義等   
単位数
講義:1  演習:0  実験:0
講義コード
83038
シラバス更新日
2015年2月12日
講義資料更新日
2015年2月12日
学期
後期

講義概要

機械部品や機械システムにおける微視的な力学的挙動の解析を分子レベル・原子レベルで取り扱う最新の研究動向と成果を示し,マイクロマシンの運動や,強度等の微視的な観点から機械システムの構成についての考え方について述べる。講義は集中形式でおこなう。

講義の目的

近年のナノテクノロジーの発展はめざましく,その成果は機械分野にも大きな影響を与えている.本講義では,産業技術総合研究所で行っているナノテクノロジー研究とその応用例を題材に,ナノテクノロジーへの理解を深める.

講義計画

1.講義説明
2.マイクロ・ナノ現象とマクロな機械現象のつながり
3.ナノテクノロジーの実際の技術応用の動向と展望
4.ナノテクノロジーを活用する技術,研究開発の紹介

教科書・参考書等

特になし.参考書については講義でお知らせします.

関連科目・履修の条件等

4力学.教養課程の化学を履修していることが望ましい.

成績評価

出席およびレポートによる.

担当教員の一言

量子力学と連続体力学の中間領域はメゾスコピックな領域であり,一つ一つの分子の挙動や連続体力学では推測できない新しい機能を発揮する現象を見出すことができます.また,もっと大きなマイクロメートルの長さ領域の現象でも,表面張力などの従来では顕在化されなかった効果を際立たせることができ,新しい技術を生み出すことができます.本講義では産業技術総合研究所で行っている,ナノテクノロジーに関連する最先端の研究を紹介します.特に,ナノテクノロジーがマクロな機械的特性にどのように影響するか,それを如何に応用して実用に近づけてゆくかを,表面改質や接合などを題材として具体的に説明するとともに,ナノテクノロジー,マイクロエンジニアリングの研究動向と将来展望についても説明します.講義を通じて特に興味を持つこと,あるいは質問がありましたら電子メールなどで遠慮なく連絡してください.研究所の見学なども随時受け付けています.

このページのトップへ