工作機械工学特論   Machine Tool Engineering

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担当教員
新野 秀憲  吉岡 勇人 
使用教室
月7-8(G224)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
83034
シラバス更新日
2012年9月26日
講義資料更新日
2012年9月21日
学期
後期

講義概要

次世代生産環境を構築する上で必要不可欠な「マザーマシン工学」の体系化を目的として,歴史的展開,基礎原理,設計,並びに高度化技術について代表的なテーマに基づいて講義する。その際には具体的な研究開発課題及び研究状況を概説する。なお,対象とするテーマとしては,マザーマシン設計の基礎概念と設計方法論,超精密加工システム,多機能インプロセス計測系などが挙げられる。

講義の目的

次世代生産環境を構築する上で基本的に重要となる「マザーマシン(機械をつくるための機械)」と称される工作機械の学術的体系化を目的として,工作機械の歴史,形状創成の基礎原理・原則,構造設計方法,並びにシステム技術を対象に,複数の代表的なテーマを設定し,それらについて講義をする.なお,各回の講義では,工作機械だけではなく工作機械を中核加工機能とする生産システムなど関連する周辺の重要な研究開発課題及び研究状況についても概説する.

講義計画

 以下のようなテーマについて講義する計画である.
1.マザーマシンの発展経緯
2.マザーマシン設計の基礎概念と基礎理論(運動,静・動剛性,熱特性)
3.マザーマシンの設計方法論(構造設計プロセスの定式化,構造のモデル化,運動のモデル化,代表的な構造解析手法)
4.マザーマシンの構造およびその構成要素(構造フレーム,回転運動機構,直進運動機構)
5.3次元ナノ加工の現状と課題
6.マザーマシンの知能化・高度化を目的とした主要なシステム機能
7.複合加工を実現するための機能と構造
8.工作機械を中核加工機能とする生産システムの現状と将来
9.その他

教科書・参考書等

参考文献
日本工作機械工業会編,工作機械の設計学(応用編)-マザーマシン設計のための基礎知識-,(2004),日本工作機械工業会

関連科目・履修の条件等

特になし

成績評価

講義の中で適宜,特定の課題を選定し,それについてレポートを提出してもらう.

担当教員の一言

講義内容はマザーマシンの基礎から生産システムの構築論に至る広範な領域を対象とするが,単に解説するだけではなく,可能な限り最新の技術動向及び研究成果を中心に講義する予定である.

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