都市環境特論 I   Advanced Urban Environment I

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担当教員
梅干野 晁 
使用教室
水3-4(G512)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
98007
シラバス更新日
2011年1月13日
講義資料更新日
2010年3月22日
学期
前期

講義概要

ヒートアイランド現象をはじめとして種々の都市環境問題の全体像を,リモートセンシングや地理情報などを用いて解説するとともに,都市環境の影響評価手法を紹介する。また,エンバイロンメンタル・コンシャスデザインに関する設計・計画規範と具体化手法についても述べる。
本講義の後半は,3D-CAD対応熱収支シミュレーションツールを使った作業を行いながら,環境負荷の小さい快適な街づくりについて,パネルディスカッションの形式で進める。

講義の目的

 居住環境としての都市環境は,都市における機能性,効率の享受とは裏腹に,悪化の一路をたどっている。地球環境問題とは地球規模における生態系のバランスの破壊であるとすれば,今日の多くの都市における環境は,それとは比較にならないほど極度に生態系が破壊され,人工化している。まさに都市環境問題は地球環境問題の縮図と言える。本講義では,主に熱環境の視点から都市環境のとらえ方や環境共生型の都市のあり方を考える。
 人工衛星や航空機からのリモートセンシングによる都市環境の計測手法,及びヒートアイランド現象をはじめとした都市熱環境などの画像解析手法について講述する。さらに,エンバイロンメンタル・コンシャスデザインとしての都市緑化,グリーンアーキテクチュア,パッシブソーラーシステムについて紹介し,それらの設計・計画手法や環境調整効果について議論する。
 後半の5コマについては,3D-CAD対応熱収支シミュレーションを使いながら,環境負荷の小さい快適な街づくりについて,具体的な街を提案し,その熱環境の予測・評価を行う。
 最後の2コマについては,その成果について,パネルディスカッションを実施する。

講義計画

  1.気候・風土及び土地環境の基本的考え方
  2.Environmental Conscious Design,Passive Designの重要性
  3.環境計測手法としてのRemote Sensing
  4.Remote Sensingの応用 (I)(環境情報の計量化)
  5.     〃      (II)(地域熱環境の解析)
  6.環境設計・計画手法としてのPassive Design I(手法の概要)
  7.     〃               II(応用事例の紹介)
  8.環境負荷の小さい快適な街の提案及び議論
  9.     〃
  10.街の3D-CADの作成
  11. 熱収支シミュレーションによる熱環境の予測・評価
  12.      〃
  13. 「環境負荷の小さい快適な街づくり」パネルディスカッション
  14.      〃

教科書・参考書等

特になし

関連科目・履修の条件等

特になし

成績評価

  授業出席,レポート提出,及びパネルディスカッションでの評価

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