都市環境特論 I   Advanced Urban Environment I

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担当教員
梅干野 晁 
使用教室
木3-4(G512)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
98007
シラバス更新日
2009年5月7日
講義資料更新日
2009年3月30日
アクセス指標
学期
前期
補足資料

講義概要

ヒートアイランド現象をはじめとして種々の都市環境問題の全体像を,リモートセンシングや地理情報などを用いて解説するとともに,都市環境の影響評価手法を紹介する。また,エンバイロンメンタル・コンシャスデザインに関する設計・計画規範と具体化手法についても述べる。
なお,本講義の後半は,テーマを設定して討論形式で進める。

講義の目的

  居住環境としての都市環境は,都市における機能性,効率の享受とは裏腹に,悪化の一路をたどっている。地球環境問題とは地球規模における生態系のバランスの破壊であるとすれば,今日の多くの都市における環境は,それとは比較にならないほど極度に生態系が破壊され,人工化している。まさに都市環境問題は地球環境問題の縮図と言える。本講義では,主に熱環境の視点から都市環境のとらえ方や環境共生型の都市のあり方を考える。
  人工衛星や航空機からのリモートセンシングによる都市環境の計測手法,及びヒートアイランド現象をはじめとした都市熱環境などの画像解析手法について講述する。さらに,エンバイロンメンタル・コンシャスデザインとしての都市緑化,グリーンアーキテクチュア,パッシブソーラーシステムについて紹介し,それらの設計・計画手法や環境調整効果について議論する。
  授業の最後には,今日話題となっている市街地を対象として熱環境を体験する。各自の工夫で目に見えない熱環境の可視化を試みる。その成果をもとに,パネルディスカッションを行う。
  今までの調査対象の例。
 1) 東京湾岸の佃島の街並み(低層密集住宅地)と大川端高層団地の比較
 2) 不燃化促進によって変わりつつある墨田区京島,向島の街並みの熱環境

講義計画

  1.気候・風土及び土地環境の基本的考え方
  2.Environmental Conscious Design,Passive Designの重要性
  3.環境計測手法としてのRemote Sensing
  4.Remote Sensingの応用 (�)(環境情報の計量化)
  5.     〃      (�)(地域熱環境の解析)
  6.環境設計・計画手法としてのPassive Design �(手法の概要)
  7.     〃               �(応用事例の紹介)
  8.都市における熱環境の実態と問題点(問題提起と調査の目的)
  9.市街地における夏の熱環境の現地調査
  10.パネルディスカッション「熱環境からみた都市のあり方」

教科書・参考書等

特になし

関連科目・履修の条件等

特になし

成績評価

  授業出席とレポート提出

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