環境基礎群・生命と化学   Fundamental Environmental Chemistry and Engineering: Biological Chemistry and elements

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担当教員
久堀 徹  若林 憲一 
使用教室
月5-6(B223)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
87061
シラバス更新日
2014年4月4日
講義資料更新日
2014年5月23日
アクセス指標
学期
前期

講義概要

生命は、外界と区別される膜系で囲まれた空間の中で光合成系や呼吸系などのエネルギー変換系、さまざまな物質代謝系が外界とエネルギーや物質のやりとりをしながら働くことによって恒常的に維持されている。このような生命を化学的に理解しようという学問が生化学であり、まず、生命の基本要素となる化合物を理解しなくてはならない。この講義では、生命の維持に重要な様々な代謝系を化学的な側面から解説する。

講義の目的

生命は、外界と区別される膜系で囲まれた空間の中で光合成系や呼吸系などのエネルギー変換系、さまざまな物質代謝系が外界とエネルギーや物質のやりとりをしながら働くことによって恒常的に維持されている。このような生命を化学的に理解しようという学問が生化学であり、まず、生命の基本要素となる化合物を理解しなくてはならない。この講義では、生命の維持に重要な様々な代謝系を化学的な側面から解説する。

講義計画

(1) 生命と原子・分子・化学反応
(2) 水素と酸化還元
(3) 炭素と光合成と有機化合物-その1
(4) 炭素と光合成と有機化合物-その2 
(5) 窒素とアミノ酸とタンパク質
(6) 窒素と核酸
(7) 酸素と酸化ストレス
(8) リンとエネルギー代謝
(9) 硫黄とシステインとセレン
(10) ハロゲン化合物
(11) アルカリ金属と神経刺激
(12) マグネシウムとカルシウム
(13) 遷移金属とヘム
(14) 亜鉛と12族元素
(15) 元素から見た生命:まとめ

教科書・参考書等

教科書として「元素からみた生化学」 第四版 中野稔他著 金芳堂 (生協で購入可)を用いる。
そのほか、必要な資料はOCWを利用して配布する。

関連科目・履修の条件等

学部レベルの生化学の基礎知識を持っていることを前提にして講義する。

成績評価

成績は出席30%、試験70%の割合で評価する。

担当教員の一言

生命を維持するのに必要な原子は、様々です。生化学を周期律表から眺め直すことで、なるほど、と思う発見があると思います。近年、分子レベルで記述できるようになってきた生命科学の圧倒的な進歩を、この講義によって再認識して頂きたいと思います。
本講義は、昨年まで開講していた「環境微生物」よりも、より化学的な視点を重視した講義にする予定です。

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