微生物による物質生産を工学的な見地から理解することを目的とする。また、生体内での物質生産に利用される生理過程、およびこれらを可能にしているバイオテクノロジー技術の基礎について学ぶ。
前半(第1回から第8回)は微生物の特性から微生物の培養工学の基本について講義し、必要に応じて受講者による論文紹介および討論を行う。 後半(第9回から第15回)は近年急速に進歩したバイオテクノロジー技術の背景を講義する。トピックスによっては、受講者の参加(プレゼンテーション)を求める。
前半の内容:
1)微生物の特性
2)微生物反応の量論
3)微生物反応の速度論
4)物質移動
5)微生物反応用バイオリアクターの操作(I)
6)微生物反応用バイオリアクターの操作(II)
7)微生物反応用バイオリアクターの実際
適宜紹介する。
生化学の基礎知識は必要。前期の「環境微生物」を履修していることが望ましい。講義で数式を使う場合があるので、微積分程度の数学は十分理解できていることが望ましい。
レポートおよび講義中のプレゼンテーション
基礎科学としての生化学と実学としての生化学が、どのようにつながり発展しているのかを理解してもらえれば幸いです。