環境微生物   Environmental Microbiology

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担当教員
久堀 徹 
使用教室
月5-6(B223)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
87003
シラバス更新日
2010年4月5日
講義資料更新日
2010年4月17日
アクセス指標
学期
前期

講義概要

生命活動を理解する上で重要なモデル生物である微生物を通して生命を理解する。特に、エネルギー変換系、生体内の制御システム、運動システムなどを講義する。また、微生物が私たちとどのような関わりを持っているのかを理解する。

講義の目的

地球上に誕生した生物の原型は、「微生物のようなもの」と考えられる。そして、光合成系や呼吸器系などのエネルギー変換系、様々な代謝系を獲得したことで、生命は現在のような繁栄を見たわけだが、これらの数多の生命活動の理解にも微生物は非常によい題材である。この講義では、微生物を通して生命を理解するとともに、微生物が地球環境の中でどのように位置づけられるか、および人類社会とどのような関わりを持っているのかを理解する。

講義計画

(1) 生命の誕生と微生物
(2) 地球上での微生物の位置づけ
(3) 窒素循環と微生物
(4) 炭素、酸素の循環と微生物
(5) 光合成と呼吸と発酵
(6) 光合成システムの分子進化
(7) ATP合成酵素とV-ATPase
(8) 酸化ストレスとレドックス
(9) 微生物の輸送系とP-ATPase
(10) 二成分情報伝達系と生物時計
(11) 微生物の運動とべん毛モーター
(12) 微生物の物質生産
(13) 微生物の物質分解
(14) 微生物の社会貢献

教科書・参考書等

必要な資料はOCWを利用して配布する。

関連科目・履修の条件等

学部レベルの生物学の基礎知識を持っていることを前提にして講義する。

成績評価

成績は出席30%、試験70%の割合で評価する。

担当教員の一言

まず、微生物がこれまで生命科学の進展にどれほど貢献してきたのかを理解してほしい。合わせて、科学者だけでなく人類が微生物とどれほど上手に付き合ってきたかについても理解してほしい。

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