実際の環境システムの解析・モデル化に必要となる自然環境中での物質循環や生態系についての基礎的な知見を講述し,現実のシステムを通してモデル化の手法の修得を目的とする。
環境中における物質およびエネルギーの流れ・循環に関する基礎知識および現象解析手法の基本的事
項を理解させ、様々な環境系における諸問題を数理的に処理する能力を養う。
1回目 Introduction 環境中における物質およびエネルギーの流れ・循環について
2回目 自然環境における物質収支の概念
3回目 物質循環を記述するためのモデル化
4回目 モデル化の基礎となる諸現象と現象の数理化
5回目 演習
6回目 自然環境において微生物が関与する系の数理モデル
7回目 実環境における物質の移行に関するフィールド試験とシミュレーションとの比較検討
8回目 エネルギー収支に基づく非等温反応装置の設計
9回目 熱交換器における伝熱機構
10回目 無次元数の意味、対流伝熱(強制対流)の基礎
11回目 対流伝熱(自然対流)の基礎
12回目 放射伝熱
13回目 相変化を伴う伝熱(沸騰伝熱、凝縮伝熱)
14回目 演習
授業内容については進み具合で多少の変更あり。また、小演習も随時行う予定。
講義資料として配付する。
特になし。
演習(小演習を含む)と試験(70%)および出席(30%)の割合で評価する。
環境中における諸現象を把握して、定量化する手法は物質の環境中動態を解析・評価する上で極めて
重要です。この講義でその基本となる知識と考え方をしっかりと身につけて下さい。