化学環境学特論第一   Advanced Lecture on Environmental Chemistry and Engineering I

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担当教員
宍戸 厚  泉 康雄 
使用教室
金7-8  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
87004
シラバス更新日
2007年4月6日
講義資料更新日
2007年4月6日
アクセス指標
学期
前期

講義概要

化学環境学にかかわる課題について解説、討議する。学生はその中の一つの課題について学術論文等を基に評価を加えて発表し、討論を行う

講義の目的

化学環境学に関連する学際的話題について化学・化学工学・生物工学等の専門的な見地からトピックの探求を行い、プレゼンテーション及び集中的な討議を行うことで、化学環境学について総合的に考察することを目的とする

講義計画

以下のトピックについてプレゼンテーションを行う。
1. 地球温暖化、オゾン層破壊、酸性雨、土壌汚染の局地性についてどう考えるか(いずれかひとつ)?局地性と問題解決法とは関連があるか?
2. 地球規模での人口増加、また高齢化社会に対して、環境化学が果たすべき役割はあるか?
3. 自動車は人類に有益か、害か?化学を利用して、輸送手段を環境に適合したものにできるか?
4. 将来、特に有望でまたクリーンなエネルギーは何か?
5. ナノテクや遺伝子技術等の先端技術が、水俣病、イタイイタイ病、カネミ油症、ヒ素ミルク事件のような問題を現在起こし得るか?
6. 環境化学に関する専門家は、どのような社会貢献ができるか?
7. 環境政策や環境保護活動により、どのような地球環境の改善ができるか?
8. 新エネルギーシステムあるいは資源リサイクルの例を挙げ、トータルでの費用および効率を試算せよ。
9. アル・ゴア「不都合な真実」は、科学的に妥当か?
10. 生物種の絶滅は自然災害によるのか、人間活動によるのか?後者であれば、どのような人間活動か?

教科書・参考書等

指定しない。学生がトピックに従い、自ら化学環境の問題を見出す。

関連科目・履修の条件等

化学環境学専攻大学院生(修士課程)には必修講義である

成績評価

出席、プレゼンテーション内容・討論内容・レポート内容等で評価

担当教員の一言

・ 下記トピックのうち1件を選び、各学生がひとり10分程度のプレゼンテーションを行なう。質疑応答5分程度。マルチ・プロジェクター(パソコンあるいは紙出力投影)使用。コンテンツは学術論文・関連図書・インターネット等より、各自用意する。関連図書のみ、インターネットのみを基にした発表でなく、学術論文あるいは多面的な考察を含んだ、専門的な見地からのプレゼンとする。
・ 裏面記載の様式でプレゼンテーション要旨をA4用紙1枚(片面)にまとめ、発表当日、講義室で受講学生全員および担当教員に配布する。この要旨は、担当教員へのレポートを兼ねる。
・ 1件のプレゼンテーションに対し、3名の学生が匿名で審査を行なう。裏面記載の要領で、各チェック項目について判定する。担当教員の審査と合わせて、発表「合格」を判定する。「不合格」の場合、追加レポートを課す。審査の内容も評価の対象とする。
・ 講義の性格上、やむを得ない事情以外毎回出席し、積極的に討論に参加する。
・ 不明な点があれば、担当教員にご相談ください。

その他

プレゼンテーション要旨(レポート)様式
・ 発表日
・ 学籍番号
・ 氏名
・ 主に参考にした情報源を記載
・ 発表コンテンツの要旨
・ 該当トピックに関する自分の見解を必ず含める

プレゼンテーション審査要領
該当発表の一週間程度前までに、審査担当の連絡を担当教員から送付
審査項目(5段階評価;5大変よい、4よい、3普通、2よくない、1不可)
・ 化学環境に関するトピックを扱っているか?
・ 発表コンテンツ(当日投影する内容)はよくまとまり、理解しやすいか?
・ プレゼンテーション要旨(紙配布)はよくまとまり、理解しやすいか?
・ 発表・質疑応答を通じて、興味深い内容であったか?
・ 発表、質疑応答を通じて、科学的に妥当な内容、議論であったか?
上記5項目の評価を基に総合判定を行なう。および全体を通してのコメントを記す。
審査のコメントは審査員名を非公表で発表者に知らせる。客観的な評価を心がける

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