物質の機能発現メカニズムに関する物質科学および電子物性論の基礎を,具体例を用いながら平易に講述する。「特論Ⅰ」では,半導体を中心とした電子材料および,21世紀型機能性材料である超伝導体などの強相関電子物質に焦点を当て,構造と機能の相関を論じる。本講義と(一部)重複した内容の授業“Strongly-Correlated-Electron Systems as Functional Materials”を英語で学ぶことにより,国際的な用語になじむとともに,本講義の理解を深めることができる。
物質の機能発現メカニズムに関する物質科学および電子物性論の基礎を平易に講述す
る。本「特論I」では、半導体を中心とした電子材料および、21世紀型機能性材料である超
伝導体などの強相関電子物質に焦点を当て、構造と機能の相関について具体例を用いて
論じる。また、これら材料の機能応用について展望する。
1. 物質科学概論 6. 半導体
2. 結晶格子と回折 7. 光機能物質
3. エネルギー準位と化学結合 8. 強相関電子系
4. エネルギーバンド 9. 超伝導体
5. 導電体 10. 機能応用展望
講義ノートはインターネット等により開示。以下は参考書:① “Introduction to Solid
State Physics”, C. Kittel, Wiley(1996)、② “The Electronic Structure and
Chemistry of Solids”, P.A. Cox, Oxford(1998)、③「物性物理」、家 泰弘、産業
図書(1997)
本「特論I」は「物質科学特論」の前編であり、より広い材料分野を理解するために後
学期に開講される「物質科学特論II」も必ず履修してほしい。なお、本講義と(一部)重
複した内容の講義 “Strongly-Correlated-Electron Systems as Functional
Materials” を英語で学ぶことにより、国際的な用語になじむとともに、講義の理解を
深めることができる。
(1)各教官が課すトピックスに関するレポートと、(2)出席点により評価する。
異なる学部教育のバックグランドをもつ諸君がそれぞれの専門研究に入る前に、共通の
知識・概念として、本講義の内容を身につけてほしい。