人間の宇宙活動特論   Advanced Course on Human Activities in Space

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担当教員
毛利 衛  柳川 孝二  柳川 孝二  山口 孝夫  山口 孝夫  山方 健士  山方 健士 
使用教室
集中講義等 (  CIC 806)  
単位数
講義:1  演習:0  実験:0
講義コード
97029
シラバス更新日
2012年10月3日
講義資料更新日
2009年9月28日
学期
後期

講義概要

有人宇宙活動において,「宇宙服」が最も重要と考える。それは人間が生きられる最小の宇宙船だからであって,有人宇宙活動の機会が増えて,私達も宇宙へ行けるようになると,生命を守る‘安全’を最優先に開発してきた宇宙服に,‘快適性’も必要になる。快適性には物理的快適性と心情的快適性(すなわち,安心)があるが,次世代宇宙服の研究開発を通じて必要な要素技術とその実現性を焦点とした授業を行う。

この科目は医歯工学特別コースの授業科目である。コースの概要,履修についての詳細は医歯工学特別コースのページをご覧ください。

講義の目的

有人宇宙活動において、「宇宙服」が最も重要と考える。それは人間が生きられる最小の宇宙船だか
らであって、有人宇宙活動の機会が増えて、私達も宇宙へ行けるようになると、生命を守る‘安全’
を最優先に開発してきた宇宙服に、‘快適性’も必要になる。快適性には物理的快適性と心情的快適性
(すなわち、安心)があるが、本年度は次世代宇宙服の研究開発を通じて必要な要素技術とその実現
性を焦点とした授業を行う。本授業は昨年度より「医歯工学特別コース」の科目にも指定され、講義
の日程は10月5日(金)から集中的に開講する。

講義計画

1 宇 宙: 毛利 衛(10月5日(金))
・宇宙の起源
・宇宙から見た地球
・ミッション経験
・宇宙の利用価値(利用について)
2 有人宇宙活動: 柳川 孝二(10月9日(火))
・有人宇宙開発の意義
・日本における有人宇宙活動
・JAXA長期ビジョンにおける有人宇宙活動
3 有人システムの開発: 山口 孝夫(10月10日(水))
・プロジェクト管理
・有人システムデザイン要求
・有人システムデザインの進め方
・有人安全の基本概念(ヒューマンファクター)
4 宇 宙 服: 山方 健士(10月11日(木))
・宇宙服(NASA/EMU、ロシア/Orlan)の長所・短所
・宇宙服に利用されている技術・素材等
・現在研究されている次世代型宇宙服(NASA開発、MIT等大学との共同研究などなど)
・国産宇宙服開発構想について
・学生課題
5 宇宙服サブシステムの開発計画: 全体(10月12日(金))
・開発計画のグループ討議・発表

教科書・参考書等

特になし

関連科目・履修の条件等

修士1年のみならず、履修に関わらない多くの学生・研究者の聴講も歓迎する。

成績評価

出席および宇宙服サブシステムの開発計画の作成・討議参加・発表による。

担当教員の一言

講義内容は宇宙を対象に多岐にわたるが、授業日毎に完結する。本講義の履修により、有人宇宙活
動に関わる知識も然ることながら、今後の日本の挑戦すべき有人宇宙活動の知恵が備わることを期待
する。

その他

【開講時間】 15 時45 分から18 時まで。(全5回)
【講義室】  田町CIC 806号室

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