まず、固体における熱物性を理解するために不可欠な統計力学の基礎的概念を学習・復習する。次に統計力学的手法を用いて、固体における種々の熱励起現象を検討する。特に、格子振動の熱励起、電子の熱励起、磁気スピンの熱励起、格子欠陥生成、相転移などについて議論する。
固体中における熱励起現象および熱物性について基礎から講義する。このために不可欠な統計力学について、未学習者も念頭において基礎的概念について説明する。
1)統計力学を始める前に(熱力学の復習)
2)統計力学の基礎(分配関数)
3)統計力学の応用(格子振動、格子欠陥生成など)
4)量子統計
5)相転移の統計力学(イジング模型、ランダウ理論など)
講義中に適宜触れます。
特になし。
試験。講義中に課す宿題の提出状況も加味します。
わかりやすい講義をめざします。