固体物性II:磁性   Solid State Physics II : Magnetism

文字サイズ 

担当教員
谷山 智康 
使用教室
月3-4(J234)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
96043
シラバス更新日
2015年2月12日
講義資料更新日
2015年2月12日
学期
後期

講義概要

物質の磁性は,その多様性から太古の昔より人々を魅了し,また現在では,ハードディスクに代表される多くの情報記録デバイスの基本動作原理を提供するまでに至っている。本講義では,磁性の発現メカニズムから出発し,局在電子系(絶縁体)と遍歴電子系(金属)のそれぞれに特徴的ないくつかの磁気秩序について解説し,物質の磁性を理解するために必要な基礎的な考え方の習得を目指す。さらに,磁気特性を利用した最先端デバイス応用技術について紹介する。(奇数年:谷山准教授)

電子の局在性と遍歴性,秩序・無秩序転移など,固体物理学においてもっとも一般性の高い問題を正面から扱う磁性の物理は,物理学の対象として重要であるだけでなく,機能性材料開発に必須の知識である。本講義では,常磁性,反磁性,強磁性,反強磁性に加え,伝導性と磁性が関連することではじめて発現する特異な現象(巨大磁気抵抗・近藤効果など),磁気デバイスなどを題材とし,この分野の面白さを伝えたい。(偶数年:須崎准教授)

講義の目的

固体における磁性の原理と代表的な現象について理解を進める。

講義計画

磁性の発現メカニズムから出発し,局在電子系(絶縁体)と遍歴電子系(金属)のそれぞれに特徴的ないくつかの磁気秩序について解説し,物質の磁性を理解するために必要な基礎的な考え方の習得を目指す。さらに,磁気特性を利用した最先端デバイス応用技術について紹介する。(奇数年:谷山准教授) 常磁性、反磁性、強磁性、反強磁性に加え、伝導性と磁性が関連することではじめて発現する特異な現象(巨大磁気抵抗・近藤効果など)、磁気デバイスなどを議論する。(偶数年:須崎准教授)

教科書・参考書等

芳田奎「磁性」(岩波書店)、永宮健夫「磁性の理論」(吉岡書店)

関連科目・履修の条件等

特になし

成績評価

期末試験のみ。

担当教員の一言

物質の磁性は,その多様性から太古の昔より人々を魅了し,また現在では,ハードディスクに代表される多くの情報記録デバイスの基本動作原理を提供するまでに至っています。電子の局在性と遍歴性、秩序-無秩序転移など、固体物理学において一般性の高い問題を正面から扱う磁性の物理は、物理学の対象として重要であるだけでなく、機能性材料開発において必須の知識であると言えます。本講義では、こういった磁性の魅力を最大限伝えていきたいと考えています。

その他

担当教員別ホームページ
担当教員1の講義用HP http://www.msl.titech.ac.jp/~itohlab
担当教員2の講義用HP http://www.msl.titech.ac.jp/~susaki/lectures.htm

このページのトップへ