金属やセラミックスは社会を支える代表的な基盤材料であり,各種構造物や輸送機器用材料として用いられている。これらを安全に使用し,またさらに優れた材料を開発するためには,材料の力学的特性とその発現機構に関する深い理解が不可欠である。本講義では,主として金属,セラミックスならびにそれらの複合材料について塑性変形や強度,破壊や疲労など基本的な力学的性質について学ぶとともに,材料強度の評価法と材料選択の方策について習得する。
各種構造物や輸送機器を構成する社会基盤材料には高い信頼性と耐久性が求められている。本講義では、構造材料を正しく使用し、かつ新材料開発に取り組むことができるような研究者・技術者を育成するため、金属やセラミックスの材料特性や組織と強度・破壊特性との関係について、破壊力学の基礎から実際に起った過去の重大事故事例まで幅広く教授する。
(熊井担当分)金属破壊の種類と特徴、脆性破壊と破壊事故、疲労破壊と破壊事故、応力腐食割れと破壊事故、クリープ破壊と破壊事故(赤津担当分)線形破壊力学の基礎、繊維強化複合材料の力学設計
各講義において資料を配布する。
特になし
出席ならびに課題に対するレポート提出等によって評価する。
構造材料の信頼性、耐久性がいかに社会のために重要であるか、材料を学ぶ方にはぜひ認識しておいて欲しいと思います。