エネルギー・環境材料   Materials for Energy Conversion and Environmental Protection

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担当教員
津崎 兼彰  木村 一弘 
使用教室
月3-4  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
96034
シラバス更新日
2006年11月13日
講義資料更新日
2006年11月13日
アクセス指標
学期
後期

講義概要

近年の材料設計と開発は化石燃料をはじめとするエネルギー源の有効利用,新たなエネルギー源の創製ならびにCO2排出削減や材料のリサイクルに代表される地球環境の保護に資することが最重要の条件となっている。本講義では,発電における熱効率の向上,輸送機器の燃費の向上,新エネルギー創製や利用,環境浄化などで要求される材料開発の実例を挙げながら,環境にやさしいシステムの構築とそのために必須な材料についての考え方を学ぶ。

講義の目的

エネルギー・環境問題に深く関係する材料開発の動向について、材料物理化学の分野と密接に関連する材料の組織と力学的・物理的性質の関係と最新の技術開発動向等について紹介する。

講義計画

1.鉄鋼の高強度化と阻害因子 [津崎兼彰教授担当]
二酸化炭素削減と省資源のために建築・自動車の分野で鉄鋼材料の飛躍的な高強度化が求められている.建築構造体化に不可欠な溶接性、自動車部品に不可欠は耐疲労・破壊特性を確保していかに高強度化を達成するか,材料ニーズの視点から材料組織制御に求められる課題と共に,最近の研究開発動向を解説する.

2.耐熱金属材料と長期信頼性[木村一弘助教授担当]
地球温暖化原因である二酸化炭素の排出量を削減するために,総排出量の約1/3を排出する火力発電プラントのエネルギー効率向上が求められている.その実現のためのキーテクノロジーである高強度耐熱金属材料の研究開発動向及び高温環境で問題となる材料の長期信頼性について解説する.

教科書・参考書等

主に担当教員が作成したオリジナル資料を使用する。参考書として次の書物を推薦する。
(1) 日本セラミックス協会編、セラミックス工学ハンドブック(2002) 技報堂出版 東京

関連科目・履修の条件等

修士1年の履修が望ましい。

成績評価

各講議修了後に講議の要旨、提起された問題点等をまとめた簡単なレポートを提出していただき、それによって評価する。

担当教員の一言

材料開発の最先端に触れることが出来ます。けっして眠らせません。機能性材料の研究を中心とする学生にも分かり易く講義します。講義日程の詳細は、開講時に掲示します。

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