今までに習って来た熱力学や物理学のいくつかの要素について,歴史的な背景も含めて,新しい観点から整理と再考を試みる。また,それぞれの定理や方程式が,どのような観点で考えられ,自然科学の中でどのような位置付けにあるのかを考察する。専門に限らず,一般教養としても,これから解決すべきことは何か,などを示唆する議論を行う。
1.熱力学と統計力学,エントロピーを情報科学の観点から考える
2.束縛されたエネルギー,自由エネルギー,エンタルピー,比熱,偏微分体系
3.ルジャンドル変換の世界,ヘルムホルツとギブス,熱力学も解析力学も
4.古典力学から解析力学,量子力学への歴史的必然性
5.デカルト座標と極座標,ラグランジュとハミルトンが観た世界
6.波の記述,振動と減衰,指数関数とオイラーの世界
7.シュレンディンガー方程式の発見,運動量と演算子
8.電子が感じる実数の世界と虚数の世界,トンネル効果
9.ランダムウオークと拡散,可逆から不可逆の世界へ
10.ノイズが秩序を生む確率共鳴の世界,ランジュバン方程式
11.組み合わせ最適化とグローバル最適化
12.セルオートマトンと時間発展,生物と非生物の違いとは何か
13.時間とは何か
講義の半分は統計力学(コンピュータシミュレーション、表面界面の熱力学) (担当 林)、半分は現代物理学大系の新しい解釈(担当 原)を行う。
随時公開します。
随時公開します。
随時授業中に公開します。
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