理想的な気体~液体~固体系に着目して体系化された熱統計力学を中心に,種々の異なる観点から今までに習った物理や化学のいくつかの要素について整理再考を試みる。さらにそれらの体系が,実際の物質系の構造や物性の議論にどのように反映されるかについて,具体的なソフトマテリアルを取り上げ考察する。
理想的な気体~液体~固体系に着目して体系化された熱統計力学を中心に、種々の異なる観点から今まで習った物理や化学のいくつかの要素について整理、再考を試みる。さらにそれらの体系が、実際の物質系の構造や物性の議論にどのように反映されるかについて、具体的なソフトマテリアルを取り上げ考察する。
1.1. エントロピーを計算機科学の情報処理から考える
1-2. 束縛されたエネルギー、自由なエネルギー、エンタルピー、偏微分体系
1-3. ルジャンドル変換の世界、熱力学も解析力学も。古典力学から解析力学への必然性、
ラグランジュとハミルトンが見た世界
1-4. ランダムウォーク、可逆から不可逆の世界へ
1-5. 波の記述、振動と減衰、指数関数とオイラーの公式の世界
1-6. シュレディンガー方程式、運動量と演算子
1-7. 組合せ最適化とグローバル最適化
2-1. ソフトマテリアルの観点
2-2. 高分子、ゲル、エラストマーの基本物性
2-3. ポリマーブレンドにおける相溶性
2-4. コロイド、ミセルの基本物性
2-5. 液晶の基本物性とその応用
2-6. 自己組織化単分子膜
2-7. 生体関連分子(DNA・蛋白質)