まず,神経細胞の電気的性質,興奮膜の数理モデル,分岐理論,位相縮約を解説する。次に,NEURONシミュレータを用いた演習を行う。そして,神経細胞の確率的挙動や脳の確率的情報表現を理解するのに必要な統計力学や確率過程の基礎を講義する。最後に,最新のトピックスを例にして,神経細胞の確率的挙動の解析や生理学データの統計的解析手法を紹介する。
1.細胞膜の等価回路モデルの導出 10月7日
2.ケーブル方程式と境界値問題(グリーン関数導出を中心に)10月14日 10月21日
3.Hodgkin-HuxleyモデルとFitzHugh-Nagumoモデル 10月28日 11月4日
4.位相方程式 11月11日 11月25日 12月2日
5.確率過程入門 12月9日
6.OU過程 12月16日
7.カルマンフィルタと粒子フィルタ(ベイズの視点より) 1月13日 1月20日 1月27日前半
8.ランジュバン方程式からFP方程式へ 1月27日後半 2月3日(補講日)
9.積分発火ニューロンモデルと初期通過問題 2月10日(補講日)
11月18日 休講
参考書等
資料は講義冒頭に配布します。
単位認定はレポートで行います
講義手法
パワポで概念を説明しながら、黒板で板書します。
体で覚えるアナログな講義を目指します。予定は適宜変更します。