電力システムの運用・制御に関する基礎事項ならびに電力自由化を含む最近の電力供給の課題と技術開発の将来について講述する。
質の高いエネルギー供給を行う電力システムに関し,「電力システムの基礎」では電力輸送の基礎理論について講述する。ついで「電力システムの実際と将来技術」では,電力の発生(水力・火力・原子力発電、再生可能エネルギー発電の仕組み・技術課題・問題点),輸送部門に関する社会的,技術的課題について解説する。また,電力自由化の動向や電力輸送技術,FACTS,電力貯蔵,原子力,核融合と新エネルギーの現状を紹介する。
1. 電力システムの基礎
a.交流回路の基礎
b.電力輸送
c.系統故障計算の基礎
2.電力システムの実際と将来技術
a.電力系統と電気事業の変遷ならびに現状
b.日本の電力システムの特徴と問題点
c.電力輸送設備
d.電力貯蔵(各種電池,水素,フライホイール,超伝導磁気エネルギー)
e.エネルギーネットワーク
f.原子力と再生可能エネルギー
3.発電システムの実際と将来技術
a.発電システムの基礎
b.従来型発電システム(水力発電,火力発電,原子力発電)の仕組みと実際の機器
c.再生可能エネルギー(太陽光,風力,バイオマス,地熱,潮流,潮汐,波力,その他)の原理,問題点,将来性
プリント等を配布する
堀田栄喜 教授:以下のページからPDFをダウンロードして持参のこと
http://www.es.titech.ac.jp/hotta/lecture.html あるいは 本学OCW
佐藤 義久 非常勤講師
教科書:「図説 電力システム工学」丸善,嶋田隆一監修,佐藤義久著
特になし
授業出席と演習(堀田),レポート
電力中央研究所,株式会社東芝の見学などが予定されています。