非圧縮流れ、圧縮性流れ、および熱・物質輸送など熱流体問題の数値計算法について、差分法および有限体積法を中心に基礎から講述する。支配方程式の離散化方法などについて述べた後、非圧縮流れの標準解法を実際の計算プログラムとともに説明する。さらにTVDスキームなど圧縮性流れの計算手法について説明する。その他、乱流のモデリング、並列処理、計算流体力学分野の新発展などについても概要を述べる。
非圧縮流れ、および圧縮性流れの数値計算法の基礎を習得する。さらに大規模並列計算およびGPU計算など、数値計算の最先端技術についての知識を身につける。
1.概説
2.熱流体の支配方程式
3.微分方程式の離散化方法の概要(差分法・有限体積法・有限要素法)
4.ポアソン方程式を例とした連立一次方程式の解法
5.非定常移流拡散方程式の解法の基礎(風上差分および時間前進法)
6.非圧縮流れ場の計算法の基礎(MAC法系統、SIMPLE法系統)
7.自由界面多相流の数値解法Ⅰ
8.自由界面多相流の数値解法Ⅱ
9.格子ボルツマン法
10.大規模並列計算およびGPU計算
11.圧縮性流体の基礎方程式と特徴
12.圧縮性流体の数値解法の基礎
13.圧縮性気体の数値解法Ⅰ
14.圧縮性気体の数値解法Ⅱ
15.乱流現象のモデル化
講義資料をOCWに掲示、またはプリント等で配布する
特になし
授業出席,レポート
熱流体の数値計算法を基礎から説明します。奮って御聴講下さい。