太陽光発電,燃料電池などの発電技術,二次電池などの電力貯蔵技術,さらにエネルギーキャリアーとしての水素の製造技術などについて詳述する。原子力や火力などの大型の既存技術と新エネルギー源とを定量的に比較できる能力を身につけることを目指す。また,バイオエネルギーやスマートグリッドなど,クリーンで持続可能なエネルギーシステムとして期待されている,未来型のエネルギーシステムを展望するのに必要な高度な知識を取得させることを目的とする。
太陽光電池,二次電池,水素貯蔵技術,バイオエネルギー,スマートグリッドなどの新しいエネルギー技術の現状を,火力や原子力などの既存技術と定量的に比較検討しながら講術する。エネルギー科学と技術の現状を概観し,未来のエネルギーシステムについて展望できる能力を養う。
1. 10月 7日 エネルギー科学概論 講義計画と趣旨説明
2. 10月14日 二次電池の現状と展望 (1)
3. 10月28日 二次電池の現状と展望 (2)
4. 11月 4日 太陽光発電技術の現状と展望 (1)
5. 11月11日 太陽光発電技術の現状と展望 (2)
6. 11月18日 水素貯蔵技術の現状と発展
7. 11月25日 熱エネルギー有効利用技術の現状と発展
8. 12月 2日 バイオエネルギーの現状と展望 (1)
9. 12月 9日 バイオエネルギーの現状と展望 (2)
10. 12月16日 スマートグリッドシステムの現状と展望 (1)
11. 1月 6日 スマートグリッドシステムの現状と展望 (2)
12. 1月20日 未来型エネルギーシステム (1)
13. 1月27日 未来型エネルギーシステム (2)
14. 2月 3日 クリーンエネルギーシステムの展望
特に指定しはしませんが,講義の際に適宜参考資料などを紹介します。
履修の条件は特にありません。エネルギーと環境技術の現状と将来に関心のある人に受講を勧めます。
演習とレポートの提出により評価します。
3月11日の震災を契機として新しいエネルギー源への関心が高まっており,クリーンで持続的なエネルギーシステムの構築は今後ますます重要な課題になってきます。この講義ではエネルギー技術の現状と課題を概観するとともに未来のエネルギーシステムについて展望します。創造エネルギー専攻,物質科学創造専攻,物質電子化学専攻の教員が協力して実施する領域横断型の新しい講義です。
khorioka@es.titech.ac.jp