プラズマ・核融合工学   Plasma Fusion Engineering

文字サイズ 

担当教員
沖野 晃俊  河村 徹  飯尾 俊二 
使用教室
月3-4(J233)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
93048
シラバス更新日
2009年9月30日
講義資料更新日
2009年7月30日
学期
前期

講義概要

前半では主に,プラズマの特徴と生成法,プラズマ中の素過程,プラズマの基礎方程式,荷電粒子のドリフト運動,プラズマ中の波動,プラズマの産業応用等について講述する。後半では主に,電磁流体(MHD)方程式,MHD平衡と不安定性,またプラズマ核融合について,最新のレーザー核融合,磁場閉じこめ核融合等についても講述する。

講義の目的

プラズマを記述する基礎パラメーターを始め、プラズマのマクロな流体運動を記述する支配方程式や、プラズマ中の波動についての物理の基礎を学ぶと同時に、それら諸物理現象を利用したプラズマ計測への応用例を学習することによって、プラズマを媒介とするエネルギー科学への知見を広げる一助とする事を目的とする。また最新のレーザー核融合,磁場閉じこめ核融合の基礎について学ぶ。

講義計画

第一部は沖野准教授が担当します。
1)概説
2)気体中の基礎過程
3)プラズマの生成
4)弱電離プラズマ中の基礎過程(荷電粒子および中性粒子間の衝突など)
5)弱電離プラズマ中の基礎方程式
6)弱電離プラズマ中の諸物理現象(Bohm条件、Child-Langmuirの法則など)

第二部は河村講師が担当します。
1)荷電粒子の運動、MHD方程式
2)プラズマ中の波動(静電波・電磁波)
3)ビームプラズマまたはレーザープラズマ相互作用の基礎
4)レーザー核融合の基礎

第三部は飯尾准教授が担当します。
1)MHD平衡
2)MHD不安定性
3)磁場閉じ込めの原理と各種装置
4)磁場閉じ込め研究の現状と課題

教科書・参考書等

1)プラズマ工学(林 泉著)朝倉書店
2)プラズマ工学演習(林 泉 他著)朝倉書店
3)Introduction to plasma physics (Francis F. Chen著)
4)Introduction to plasma theory (Dwight R. Nicholson著)

関連科目・履修の条件等

特になし。

成績評価

出席と演習・レポートおよび期末試験等により評価する。

担当教員の一言

半期という短期間の割には講義内容の密度が非常に濃いです。講義時間を有効に活用するためにも講義の復習はもとより、講義時間中も積極的に質問をして下さい。(河村徹)

その他

講義は、毎週月曜日3・4限目(10:40~12:10)、講義室J233にて実施しています。

このページのトップへ