エネルギー創造基礎論   Fundamentals for Nuclear Energy Sources

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担当教員
河野 俊之  堀岡 一彦 
使用教室
木3-4(G511)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
93009
シラバス更新日
2009年7月30日
講義資料更新日
2009年7月30日
学期
前期

講義概要

原子核エネルギーに関する物理と工学について講述する。原子核の基本的性質から始め,複合核反応,低エネルギー中性子反応を含む原子核反応の基礎,核分裂エネルギーの発生と核分裂炉の仕組みについて述べる。次に,核融合プラズマの基礎およびプラズマの閉じ込めと安定性について解説し,核融合炉の特徴と課題など研究の現状について述べ,あわせてエネルギー源としての原子力の将来について議論する。

講義の目的

原子核エネルギーに関する物理と工学について講述する。原子核の基本的性質から始め,原子核反応の基礎とすでに実用化されている核分裂エネルギー発生(原子力発電)の原理について述べる。さらに,核融合プラズマの基礎およびプラズマの閉じ込めと安定性について解説し,現在研究段階にある核融合炉の現状について述べ,あわせてエネルギー源としての原子力の将来について議論する。

講義計画

   1.原子核の基本的性質(質量,結合エネルギー,安定性など)
   2.放射能とα,β崩壊,γ線放出
   3.原子核反応の基礎1(直接反応,複合核反応等)
   4.原子核反応の基礎2(低エネルギー中性子反応,共鳴現象等)
   5.核分裂と核融合
   6.核分裂炉の特徴と課題
   7.核融合の基礎(衝突と反応断面積,熱核融合と非熱的核融合)
   8.核融合プラズマ1(高温プラズマ)(クーロン衝突,プラズマの加熱と閉じ込め)
   9.核融合プラズマ2(高密度プラズマ)(圧縮と流体安定性,高密度状態のプラズマ物理)
  10.閉じ込めと安定性(磁場閉じ込めと慣性閉じ込め)
  11.核融合炉の特徴と課題(核融合炉,派生技術など)
  12.原子力発電の将来(エネルギー源としての原子力,システムとしての原子力,
     資源と環境問題,功罪・展望など)

教科書・参考書等

 特になし。必要に応じて資料を配布する。

関連科目・履修の条件等

特になし

成績評価

授業出席およびレポート

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