建築設計表現特論   Theory of Architectural Representation & Design

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担当教員
那須 聖 
使用教室
月3-4(G324)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
92093
シラバス更新日
2015年2月12日
講義資料更新日
2015年2月12日
学期
前期

講義概要

 建築は、その成立過程において風土、制度、技術、施主など様々な条件との関わりにおいて計画・設計がなされており、それが外面に表れることでその内容を利用者に伝える役割を果たしている。景観まちづくりのように、建築等の物理的な環境と人間の生活等の社会環境が相補的に共存することで実現される価値は、建築が文化や社会の育成に関わる重要な側面と考えられる。本講義では、計画段階において検討される内容とともにそれが設計を経て表現として成立した内容、つまり実現した内容とその解釈を検討することで、より良い表現のための計画設計手法のあり方について講義するとともに、具体的事例分析と建築表現の提案検討を通して討議する。

講義の目的

建築において、知性や技術をいかに実体として実現するかの様々な手法とその思考法を身につけ、ユーザーの体験を考慮した計画・設計の方法を身につける。

講義計画

授業の進め方
 各テーマは、那須による話題提供(前半)、学生による話題提供に基づいた討議(後半)の2回によって基本的に構成されています。ユニークな視点で話題提供してくれることを希望します。あらかじめ出題したテーマについて、授業までに、各自が、写真と文字を組み合わせて資料を作成し、プロジェクターでプレゼンテーションして下さい。各回の担当者を2,3人程度とし、履修者全員で均等に分担して発表して下さい。
 授業の最後には、全員で現地調査を行い(Ⅷ回)、グループ毎にユーザーの視点に立った解釈をした上で、それぞれの主観による解釈を統合した空間体験を発表して下さい。

授業計画
Ⅰ.建築・環境デザインと表現の概念 1週
Ⅱ.利便性に関する建築表現 2,3週
Ⅲ.技術に関する建築表現 4,5週
Ⅳ.環境に関する建築表現 6,7週
Ⅴ.地域・履歴に関する建築表現 8,9週
Ⅵ.公共・まちづくりと建築表現 10,11週
Ⅶ.様々な表現の総体としての建築(調査計画および現地調査)12,13,14週
Ⅷ.現地調査報告/総括 15週

教科書・参考書等

教科書:使用しない
参考図書:D.A.ノーマン,誰のためのデザイン,新曜社/A.ラポポート,文化・建築・環境デザイン,彰国社/N.J.Habraken,The Structure of the Ordinary, The MIT Press/W.ミッチェル,建築の形態言語,鹿島出版会/レイナー・バンハム,環境としての建築,鹿島出版会/ヤン・ゲール,建物の間のアクティビティ,鹿島出版会/日本建築学会編,まちの居場所,東洋書店

関連科目・履修の条件等

特に無し

成績評価

ⅡからⅦの各テーマに関するレポートと担当回の発表、およびⅧのグループワークにおける発表とレポートにより評価する。

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