光や色といった心理物理量とそれらの見え方,およびそれらによる知覚的な体験との関係を理解し,さらに,光や色の心理物理量から見え方を予測するためのツールの意味と,それらの使い方を習得する。
建築の光,色彩を操作して意図した見え方を実現するために必要となる基本知識を習得する。
1. 視環境デザインとは何か
2. 視覚的な刺激と感覚(ニュートンとゲーテを中心に)
3. 光と色の心理物理量
4. 物体色の表色系(色の恒常性の問題)
5. 光や色の分布特性
6. 光・色の見え方と分布(コントラスト・プロファイル法)
7. ウェーブレット変換を使った見え方予測のツール
8. 明るさ画像を使った光環境の設計
9. 知覚色画像を使った色彩環境の設計
10. 視認性評価画像とグレア評価画像と光環境設計
11. 色彩の視認性とグレア
12. 視環境の性能
13. 光と色のシミュレーションの基礎
14. 絵画表現と視環境デザイン
15. 建築環境における視環境調査
16. 終わりに(視環境をデザインするための応用例)
教科書:使用しない。
参考書:藤井修二・中村芳樹他著、建築環境のデザインと設備、市ヶ谷出版社
なし
受講者全員に課す10分程度のレポート発表と、学期末までに提出するレポートに基づいて評価する。