人間環境デザイン論   Design Theory of Human Environment

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担当教員
大野 隆造 
使用教室
木3-4(G324)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
92011
シラバス更新日
2010年3月22日
講義資料更新日
2010年3月22日
学期
前期

講義概要

環境の計画・設計において考慮すべき,人間と環境との心理的な相互作用に関する基礎理論を講述し,今日的な種々のトピックについて討議する。

講義の目的

人間は環境を操作・改変し、逆に環境は人間の心理・行動あるいは発達に影響を及ぼす。この人間と環境との相互作用を理解することは、建築・都市のデザインにおいて重要である。本講義では、人が環境をどのように知覚し、判断し、記憶し、評価しているか、また対人的な社会行動において環境がどのように影響するかなどについて考察し討議する。

講義計画

1. 緒論:環境心理学とはなにか
2. 環境設計における環境心理行動学の役割
3. 環境心理行動学の沿革と発展
4. 環境知覚の諸特性
5. 環境の諸属性の知覚とその心理効果
6. 環境を記述する方法・環境シミュレーション
7. 環境認知とイメージ (Wayfinding・意味・場所愛着)
8. 小空間のエコロジー:テリトリー・プライバシー
9. 環境デザインと防犯性
10. 子ども、高齢者、身障者の知覚と行動
11. 環境知覚・認知の文化差
12. 緊急時の人間行動と安全性
13. 環境設計のデザインガイドラインと市民参加のデザイン

教科書・参考書等

参考書等
中島・大野編著:人間行動学講座第3巻「すまう」;朝倉書店、1996
日本建築学会編:「人間環境学─よりよい環境デザインへ─」;朝倉書店、1998
大野ほか著:建築・都市計画のための空間計画学(分担);井上書院、2002
大野ほか著:暮らしの防犯と防災(共著);日本放送出版協会、2006
大野ほか著:地震と人間 (シリ-ズ〈都市地震工学〉);朝倉書店、2007

成績評価

1. 講義中の質疑・討論への参加度。
2.期末レポート:上記のトピックに関連する事例を、実際の場面 の観察や、新聞、雑誌、テレビ、映画、小説などから収集して、環境心理行動学的な考察を加え、レポートを提出する。

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